右肘靱帯損傷の大谷、エ軍GMはTJ手術の可能性否定 3週間はノースロー
右中指マメの処置後に右肘の張りを訴える
エンゼルス大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、右肘内側側副靱帯の損傷により、10日間の故障者リスト(DL)に入った。ビリー・エプラーGMは「医師からトミー・ジョン手術(TJ手術・靱帯再建手術)を受けた方がいいという意見はもらっていない」と話し、今後はノースロー調整とトレーニングを重ねながら3週間後に再度肘の状態を確認するとした。
大谷は6日(同7日)の本拠地ロイヤルズ戦に先発したが、右手中指にマメができたため、4回63球で緊急降板。試合後にマメの処置を終えた後で肘の張りを訴えたという。エプラーGMは「試合で出ていたアドレナリンが収まってきた頃、肘に違和感があると言ってきた」と状況を説明。今季はここまで肘の違和感を訴えたことはなく、この日が初めてだったという。
遠征地ミネソタに出発したチームには同行せず、そのまま本拠地に残った。7日(同8日)にロサンゼルスでスティーブ・ユン医師の診察を受け、右肘内側側副靱帯損傷と診断された。PRP多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受けたが、トミー・ジョン手術は勧められなかったという。大谷は昨年10月にもPRP注射を受けており、GMは「今季ここまでの活躍を見れば、PRP注射に効果があることは分かるはず」と話した。
投手として復帰する以前に、打者として戦列復帰する可能性について問われたGMは「私は仮定で話はしたくない。日々の回復状況を見ながら、その都度判断していきたい」と明言を避けた。
二刀流として全米を沸かせている大谷は、これまで投手として9試合に先発し、4勝1敗、防御率3.10の成績。打者としては34試合に出場し、6本塁打20打点、打率.289の成績を残していた。
開幕前から故障者が続出しているエンゼルス。先発投手では、マット・シューメーカーが右前腕の手術を受け、J.C.ラミレス投手がトミー・ジョン手術を受けている。エプラーGMは「誰でも選手が怪我をした時は心配になるし、タフだ」と声を落とした。
(Full-Count編集部)