中日ガルシア頼もし! 2度目完封、防御率1.96でトップ「次も松坂の後に…」
ソフトバンク相手に9回3安打無失点で今季7勝目
■中日 3-0 ソフトバンク(9日・ナゴヤドーム)
なんと頼もしい助っ人だろうか。9日、本拠地ナゴヤドームで行われたソフトバンク戦。先発マウンドに上がった中日のオネルキ・ガルシア投手はソフトバンク打線を完璧に封じ込み、わずか3安打しか許さずに今季2度目の完封勝利をマークした。防御率は1.96となり、リーグトップに再浮上した。
「2回のピンチを乗り越えられたのがよかった。落ち着いて投げることを心がけていた。2回もカリカリしなかったのが良かった」。2回先頭の松田、上林に連打を許して無死一、二塁のピンチを招いたが、ここから崩れなかった。今宮を遊飛、市川の二飛、バンデンハークを空振り三振に仕留めてピンチを脱して波に乗った。
「自分の持ち味であるスライダー、チェンジアップをうまく投げられたし、大野さんがうまくリードしてくれた」。3回からは3イニング連続で3者凡退。6回1死三塁でのスクイズも自らが本塁で走者を刺した。9回2死、最後は柳田へ渾身の150キロ真っ直ぐで見逃し三振を奪って試合を締めた。今季2度目の完封勝利で7勝目をあげた。
9回無失点で防御率は1.96まで下がり、DeNAの東を抜いてリーグ単独トップに浮上した。「とてもびっくりしている。嬉しいです」と語った左腕。好投の要因について「何が起きても冷静に投げるように言われていて、それを心がけている。投手コーチにもそれは言われている」と語った。
チームは3連勝を飾り、松坂大輔投手が登板した次の試合は7戦全勝となった。これを報道陣から伝えられた左腕は「それなら次も松坂さんの後に投げさせてもらいたいね」と語り「ベテランがマウンドで一生懸命投げている姿から伝わってくるものがある。それを見て自分も奮い立たされる」という。7勝、防御率1.96。今の中日を支える大黒柱は、このガルシアだと言って過言ではないだろう。