左腕セールが衝撃の一球 先発では自己最速の161.4キロで空振り三振奪取
「ザ・コンドル」が圧巻の投球、三振を奪ったボールとしては今季メジャー最速
レッドソックスのクリス・セール投手が8日(日本時間9日)の本拠地ホワイトソックス戦で8回6安打1失点10奪三振と快投しながら、打線が援護できずにチームは0-1で敗戦。左腕も4敗目(5勝)を喫した。しかし、この試合で投じた100.3マイル(約161.4キロ)の剛速球が話題に。先発としては自己最速の1球で、2018年に先発投手が三振を奪った球としてメジャー最速を記録。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」もツイッターで動画を公開している。
古巣相手の登板となったセールは、6回まで無失点の快投。散発の3安打に抑え、8三振を奪う圧巻の投球だった。しかし、0-0で迎えた7回に1死三塁でトンプソンにレフトへのタイムリーを浴び、これが決勝点に。最高のパフォーマンスも報われなかった。
しかし、5回には驚異の1球を投じた。5回1死の場面。パルカを1-2と追い込むと、最後はほぼど真ん中への剛速球で空振り三振。このボールは100.3マイルと記録した。
マサチューセッツ州のニュースサイト「MassLive」では、「クリス・セールは100.3マイルの球を投げ、10奪三振したが、ボストン・レッドソックスのエースはホワイトソックス戦で敗戦した」とのタイトルで、セールの投球をレポート。「先発投手として自己最速の球(100.3マイル)を記録した」と伝えている。この試合でのセールのフォーシームの平均球速は97.9マイル(約157.6キロ)だったという。
セールはメジャーのキャリアを救援投手としてスタートさせているが、記事によると、この1球が先発転向後は自己最速。この日は100.2マイル(約161.3キロ)も記録しており、自己最速の1、2位をマークしたことになる。
なお、先発としてのこれまでの最速は99.9マイル(約160.8キロ)で、「スタットキャスト」専門記者のデビッド・アドラー氏のツイッターによると、救援だった2010年にはこの日の球速を超えるボールを3度記録したという。1位は101マイル(約162.5キロ)。100マイル超えを記録したのは、その年以来ということになる。
さらに、「スタットキャスト」は公式ツイッターで「レッドソックスのエースはダニエル・パルカにこの100.3マイルの球を投げ、2018年に先発投手が三振を奪った球として最速を記録した」というデータも紹介。サイドスローに近いスリークォーターのフォームで、「ザ・コンドル」の異名を持つ左腕が衝撃的な一球を投じた。