あれ、一塁走者が…会心の“転ぶフリ作戦”で「トリック重盗」成功「賭けに出た」

米国の大学野球で驚愕の”フェイクプレー”が誕生(画像はスクリーンショットです)
米国の大学野球で驚愕の”フェイクプレー”が誕生(画像はスクリーンショットです)

MLB公式サイトも動画を使って特集「完璧な転ぶフリ」

 11日(日本時間12日)に米国で行われた大学野球の「カレッジ・ワールドシリーズ」進出を決める一戦。フロリダ大VSオーバーン大は延長にもつれ込む熱戦に。その中で、「転ぶフリ」で重盗を成功させるというトリックプレーが飛び出した。NCAA(全米大学体育協会)のツイッターで紹介され、話題となったプレーだが、フロリダ大のコーチは「賭けに出た」と振り返っている。

 1-1で迎えた4回2死一、三塁の場面。フロリダ大の一塁走者ホーバスが、カウント1-2からスタートを切った。しかし、すぐにつまずいてしまう。一塁走者を正面に見ていたオーバーン大の左腕アンドリュー・ミッチェルは、ここで一瞬、動きが止まった。

 三塁走者も同時にスタートを切っており、この「間」を生かして一気に生還。ミッチェルは我に返ったように本塁へ送球したが間に合わず、フロリダ大が勝ち越し点を奪った。

 実は、一塁走者ホーバスの転倒はわざと。その効果は十分で、目の当たりにした投手は明らかに気を取られていた。見事な「トリックプレー」。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」も「完璧な転ぶフリ」と称えたプレーだった。

 地元紙「オーランド・センチネル」によると、フロリダ大のオサリバンコーチは「ギャンブルプレーが得点するチャンスを生むこともある。賭けに出て、それが上手くいったようだ」と話したという。一方、オーバーンのトンプソンコーチは「ミッチェルは最初に三塁の走者ではなく、一塁の走者に注意を向けた」と悔しげに振り返っている。

 フロリダ大は延長11回にサヨナラ本塁打で劇的勝利。「カレッジ・ワールドシリーズ」へと駒を進めた。「トリック重盗」は、大一番で飛び出したビッグプレーとなった。

(Full-Count編集部)

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