野球をより楽しく安全に　台湾で実施される「楽楽安全棒球」とは？

簡易性を追求したルール

　ダイヤモンドを使用、守備体系など基本となるルールは野球と同じだが、「楽楽安全棒球」の名のように、ルールの簡易化、安全面の確保が重視されたルールが存在する。ここでは、ジュニアレベルの一部ルールを紹介する。

　基本として、ベースは、守備用のベースと攻撃側のベースが存在する。これは接触による怪我防止を第一に考えている。

　攻撃面では、打撃は主にティー台を使用し、ホームベースから半径5メートルに扇型のラインがあり、ラインを超えなければファールとなる。2ストライクからのファウルボールはアウト。守備につくのは9名であり、グローブを着用しない。そのため、非常に柔らかいゴム製のボールを使用している。走塁面では、タッチプレー、スライディング禁止。帰塁ラインが存在し、次の塁へ向かわなければならない。フライは帰塁し、触塁せずにそのまま進むことができる。

　野球特有であるルールの難しさを排除するため、安全性を確保するため野球協会の中でも様々な議論を重ね、競技を作ったが、大事なことは「簡単に、野球をより楽しく安全に」である。