カブス名将が奇策で危機脱出、投手2人がマウンドと左翼を行ったり来たり…
レフトを守ったダンシングは「ライトに打つことをあの場面では祈るばかりだった」
カブスは結局、8、9回と得点を奪えずに0-1で敗戦。しかし、メジャーNO1の策士、マドン監督の采配は大きな話題となっている。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では「ジョー・マドンは1イニングに2度もダンシングとシシェックを投手→左翼手にバタバタと切り替えた」と伝えた。
ダンシングは記事の中で「正直ちょっと怖さもあったんだ。ケインがレフトではなくてライトに打つことをあの場面では祈るばかりだったよ。楽しかったけどね。初めての経験だから」とコメント。打球がレフトに飛んでこないことを願っていたようだ。
一方で、打席でこの交代を目の当たりにしていたブルワーズのケインは「実のところあれには戸惑ったよ。シシェックがレフトに向かうところを見てなかったんだ。左投手と対戦するのはちょっと胸が高鳴る気分だったんだ。なぜなら僕は左投手が得意だからね。彼(シシェック)がマウンドに戻ってくるのを見て、心が折れたような気分だったよ」と苦笑い。そして、「間違いなく彼とは対戦したくなかったからね。バトルせざるを得なかった。彼はいつも僕にとってタフな投手なんだ」と話したという。
まさに奇策。勝利にはつながらなかったものの、マドン監督は試合後、「相手がやりたいことをさせないようにしたんだ。コントレラスはナイスキャッチだった」と振り返っている。