ハム清宮が明かす本塁打量産の秘訣 「ファウルになるスイングをしない」

打球速度175キロの一発に「ちょっと嬉しいです」

 2本目は8回。楽天は先発・石橋が降板し、2番手・寺岡がマウンドへ。「まっすぐとカーブがいいなというイメージがあった」と清宮。フルカウントからの7球目の直球にフルスイングすると、打球は一瞬でライト後方のネットに突き刺さった。リーグ単独トップに立つ13号ソロ。「気持ちよかったです」と声を弾ませた一発の打球速度が175キロだったと伝え聞くと、「え! すごいですね。自分ではあまり速くないと思っていたけど、今日のは本当、会心だった。それ(打球測度175キロ)が出たのはちょっと嬉しいです」と笑顔がこぼれた。

 これで自身3度目のマルチ本塁打とし、5月28日にファーム降格後、11試合で9本塁打。金属バットだった高校時代もホームランを量産してきたが、「金属バットと同じような対応の仕方では打てないなと割り切れるようになった」と木製バットへ対応できるようになってきたことも要因だ。

 1軍での経験から「どの球が来てもファウルになるスイングはしないように」と、「しっかり打ちにいく」ことも意識。詰まりながらも逆方向へのアーチとなった、この日の1本目のホームランはその成果だったと分析した。

 当たりそのものもさることながら、打った状況にも納得の表情を見せた。1本目は先制、2本目は2-1から点差を広げる本塁打となり、「展開的にもいいところで打てたかなと思います」と清宮。1打席、1打席の経験を糧に確かな成長の跡を残している。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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