日ハム大田と緒方Cの以心伝心 足で稼いだ先制点に見る今季の充実ぶり
感じるチームのつながり「今ファイターズは“打線”になっている」
2番に定着した今季、下位から回ってきた好機で返す場面は多い。すでに昨季の46打点に迫るリーグ6位の39打点を挙げている。「(下位打線の)先頭が出て、送って、(西川)遥輝がこうなってとイメージしやすい。流れの中で心の準備ができるので、心に余裕があって、いい結果が生まれやすい」と自己分析する。
交流戦に入って打線は活発だ。9番・中島、3番・近藤、4番・中田が好調で、1番・西川の出塁率も高い。「下位もみんな頑張って、追い込まれてから四球を選んだり、タク(中島)が送ったり、遥輝が走ったり。いい感じに“打線”になっている。つながりがあるので、その中で僕も打たせてもらっている。“点”で行くと、得点圏でもなかなかヒットが出ないけど、今ファイターズは“打線”になって、束になって取りにいくという形がすごくいいなと思う」と充実感たっぷりに語る。
自身も打率.273と好調。「ランナーがいなくても、メークできたり、やりたいことがイメージ通りできている。しっかりボールに反応できて、ヒットになっているので今はいい。あまり(ヒットを)欲しがらずに、継続して謙虚にバッティングを進めていけば、必然的にホームランも、いいところでの1本も出ると思う。出なかったとしても、今の感じを継続したい」と迷いはない。
打って走れる2番打者は、好調打線の中でも一際輝きを放っている。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)