楽天が2度の満塁機を生かせず今季40敗目 梨田監督「打線が援護しないとね」

攻守で存在感見せた田中「思い切ってやらないと」

 12球団最速で今季40敗目を喫したチームに追い打ちをかける事態も起きた。2回の攻撃で2死から四球で出塁したウィーラーが二盗を試みた際に左手を負傷し、途中交代した。病院での診断結果は左第2指中節骨基部剥離骨折。競技復帰まで8週間かかる見通しだ。助っ人の離脱というチームの窮地を迎えたが、「1番・中堅」で出場した田中が存在感を示した。

 2回の守備では、1死二塁から6番・俊介の左中間への当たりに飛びついてキャッチ。続く大山悠輔の左中間への当たりも快足を飛ばし、フェンス手前で捕った。試合前からの霧雨で視界が悪く「やりにくかった」と言いながらも、「そういう時でも思い切ってやらないといけない」と果敢に攻めた。打っても、3回には左打席に立ち、藤浪から右安。8回には右打席に立って、能見から左安と両打でマルチ安打をマークした。

 16日はエース・則本昂大投手が先発する。ここ3試合は1点差で敗れて自身3連敗中だが、「状態が良かったり、良くなかったりする中である程度は試合を作れている。でも、やっぱり勝たないと意味がない。勝てるようにやりたい」ときっぱり。梨田監督は「なんとか打線が援護しないとね。1、2点では勝てないと思うので、3点以上は取ってほしい」と打線の奮起を促した。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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