新助っ人ナバーロは虎を救えるか? 3Aでも最多は12発、米時代の成績は…
ロサリオの不振により、緊急補強で獲得したナバーロ
深刻な得点力不足に悩まされている阪神。今季、打線の核として獲得したウィリン・ロサリオ内野手は開幕から低空飛行が続き打率.230、4本塁打22打点と奮わず、2軍で再調整を強いられることとなった。チームは打線の起爆剤として緊急補強を敢行。カブス3Aからエフレン・ナバーロ内野手を獲得し、15日に入団を発表した。
大混戦のセ・リーグにあって、上位に浮上するには攻撃力のアップは欠かせぬ課題。その救世主として期待されるナバーロだが、果たして、アメリカではどれほどの成績を残してきた選手なのだろうか。
カリフォルニア州リンウッドに生まれたナバーロは2007年のドラフト50巡目(全体1450位)で、現在は大谷翔平投手が所属するエンゼルスに指名され、入団した。2011年にメジャーデビューを果たし、2016年にマリナーズ、カージナルス、2017年にタイガース、そして2018年はカブスに在籍したが、メジャーでは目立った成績は残せていないのが現状だ。ナバーロのメジャー通算成績は以下の通りだ。
2011(エンゼルス)8試合10打数2安打0本塁打0打点 .200
2012(エンゼルス)出場なし
2013(エンゼルス)4試合4打数1安打0本塁打1打点 .250
2014(エンゼルス)64試合159打数39安打1本塁打14打点 .245
2015(エンゼルス)54試合83打数21安打0本塁打5打点 .253
2016(マリナーズ、カージナルス)出場なし
2017(タイガース)23試合61打数14安打2本塁打2打点 .230
2018(カブス)4試合6打数1安打0本塁打0打点 .167
メジャー通算157試合323打数78安打3本塁打22打点 .241
メジャー通算では打率.241、3本塁打。キャリアの多くは3A以下のマイナー暮らしが多かったため、メジャー成績に目を引くところはない。それでは3Aではどうだったのか。その成績も見てみよう。
2011 133試合492打数156安打12本塁打73打点 78三振 .317
2012 141試合528打数155安打7本塁打74打点 70三振 .294
2013 134試合513打数167安打7本塁打81打点 99三振 .326
2014 72試合273打数89安打4本塁打50打点 47三振 .326
2015 72試合283打数93安打2本塁打29打点 55三振 .329
2016 127試合467打数129安打7本塁打48打点 84三振 .276
2017 131試合479打数132安打10本塁打61打点 101三振 .276
2018 48試合184打数57安打4本塁打29打点 38三振 .310
3Aでは、2011年からの8シーズンにわたってプレーし、5シーズンで打率3割をマークしてる。だが、最多本塁打は2011年の12本。2017年の10本塁打を除くと、毎年一桁本塁打に終わってる。正直、本塁打にはあまり期待出来ず、タイプとしては完全なるアベレージヒッターであろう。
今季の阪神はここまで28勝30敗でセ・リーグの3位。12球団トップの防御率3.39を誇る一方で、198得点、チーム打率.239、チーム本塁打31本はいずれも12球団でブービー。投手力で、そこになんとか踏みとどまっていると言える。補強ポイントはそこを改善出来る打者。本来ならば、一発長打、打点の期待できるスラッガーが必要にも思えるが…。ナバーロは虎の救世主となれるだろうか…。
(Full-Count編集部)