元西武ルブランにファン総立ち、22打者連続アウトで3勝目 監督「並外れてた」
降板時にはスタンディングオベーション「本当に素晴らしい瞬間だった」
MLB公式サイトによると、マリナーズのスコット・サービス監督は試合後に「非常に、非常に興味深いマッチアップだった」と“遅球”でゲームを組み立てる投手同士の投げ合いを振り返り、「両者とも並外れていた」と称えたという。記事では、ルブランの速球の平均球速86.5マイル(約139キロ)は今季メジャーで最も遅いということも紹介している。
降板時には4万4151人の大観衆からスタンディングオベーションを浴びたルブラン。「本当に素晴らしい瞬間だった」「86マイル(約138キロ)を投げる選手がスタンディングオベーションを受けることはあまりない。受けとり、感謝を示したかった」。こう振り返りつつ、「力強い球を投げ、制球できる投手は多い。でも、あれほど速い球を投げて制球できたら試合は退屈になると思う。挑戦的でありたいんだ」とも話したという。
西武に在籍したのは2015年だけで、わずか8試合登板(全て先発)で2勝5敗、防御率4.23という成績に終わり、9月に契約解除となった左腕。しかし、米復帰後は“超便利屋”として黙々と仕事をこなし、今季2年ぶりに復帰したマリナーズでは5月から先発ローテーションに定着して好投を続けている。2001年以来のプレーオフ進出を目指すチームの中でキーマンの一人となりそうだ。