高松商、大阪桐蔭に完封負け 安打数は「11本対8本」も…「大きな差」

打席に立つ高松商の現主将・米麦波留【写真:沢井史】
打席に立つ高松商の現主将・米麦波留【写真:沢井史】

エース柿木に要所を締められ「やっぱり大阪桐蔭」

 香川県高等学校野球連盟招待試合は2日目を迎え、1試合目は高松商が大阪桐蔭に0-7で敗れた。エース柿木から8安打を放ちながらも要所を締められて完封負け。投手陣も石川、藤原のホームランなど11安打の猛攻を受けた。

 このカードは2年越しに実現した。一昨年にも大阪桐蔭が招待され、2日目にこのカードが組まれていたが、雨天中止。当時、1年生ながらレギュラーだった高松商の現主将・米麦波留は「やっと大阪桐蔭と試合をさせてもらえて嬉しかった」と振り返った。

 両校は15年秋の明治神宮大会で対戦し、その時は7-6で高松商が勝っているが「やっぱり大阪桐蔭。エースの柿木君は追い込んでから決め球をちゃんと投げられるし、打線もボール球を振ってこない。それが今日の結果の大きな差」と大阪桐蔭の戦いぶりに脱帽していた。

 とはいえ、高松商には夏に甲子園に行かなくてはいけない理由がある。昨年秋の四国大会でベスト4に進出しながら、準決勝で2-12の6回コールドで敗戦。これが影響し、ベスト8の高知が選出されたため、高松商はセンバツ出場はならなかったのだ。

 選考結果を知らされる前、米麦は「四国大会の負け方が負け方だったので、五分五分だとは思っていました」と覚悟を決めていたとはいえ、結果を知った時のショックは大きかった。

 長尾健司監督からは「日頃の行いが悪いなど、悪いところが出てしまったのもある」と諭され、学校生活など普段の生活態度から見直した。「授業態度や挨拶。野球部が学校でお手本になるようにしようと言い合いました」(米麦主将)。足元を見つめ直し、再出発した高松商。センバツで準優勝した一昨年夏は県の決勝で敗れただけに100回目の記念大会の今夏は古豪としての意地を見せたい。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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