「ああいう場面の集中力は高い」―ロッテ三木、期待に応える“同点投ゴロ”
9回無死満塁で代打「自分で決めようという気はさらさらなかった」
■ロッテ 2×-1 巨人(17日・ZOZOマリン)
ロッテの控え、三木亮内野手が1点を追う9回無死満塁で“同点投ゴロ”。仕事人ぶりを発揮し、平沢のサヨナラ打のお膳立てをした。
ロッテは17日の巨人戦で、内海、沢村、マシソンのリレーの前に8回まで無得点。しかし、0-1の9回、先頭の角中が守護神カミネロから中前打、清田が四球、そして、鈴木の投前バント安打で無死満塁と絶好機を作った。
代打・三木は、カミネロに150キロ台のストレートでカウント0-2と追い込まれたが、3球目ファウルの後、フォークを2球見切って、カウント2-2に。そして、6球目の157キロのストレートを叩きつけるバッティング。打球は高く弾み、三塁から代走・岡田が同点のホームを踏んだ。
「自分で決めようという気はさらさらなかった。監督、コーチの期待もある。三振だけは駄目。前に飛ばせば、という気持ちだった。速かったが、どうにもならない真っ直ぐではなかった」と三木。期待に応えてみせた。
昨年は一時、遊撃の定位置をとりかけたが、指の骨折でシーズン終盤を棒に振った。今季は新人の藤岡裕が開幕から「2番・遊撃」で、三木はバントや守備固め、外野も守っているが、与えられた場所できちんと仕事をしている。「ああいう場面の集中力は高い。何とかしてくれるだろうという思いで代打を出した」という井口監督の思いにきっちり応えてみせた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)