大阪桐蔭の藤原、高校通算26本に 被弾の英明右腕「あんな打者見たことない」

2本の本塁打を放った大阪桐蔭・藤原【写真:沢井史】
2本の本塁打を放った大阪桐蔭・藤原【写真:沢井史】

3回にチェンジアップをセンター右へ運ぶ「いい感じで打てた」

 香川県招待試合の最終戦は17日、大阪桐蔭と選抜出場校の英明が対戦。英明の先発のエース黒河竜司、大阪桐蔭の先発・根尾昂がともに2桁安打を許しながら粘り強いピッチングを披露し、4-4の引き分けに終わった。大阪桐蔭の4連勝はならなかった。

 英明の黒河は選抜の国学院栃木戦で11奪三振をマークした好投手。しかも、大阪桐蔭は3点を先制される展開となったが、3回にプロ注目の藤原恭大が低めのチェンジアップをセンターやや右に運ぶ一発。「あんなバッター、ちょっと見たことがないです」と勝負所で三振を奪うなどピンチに強い投球を見せた2年生右腕を驚かせた。

 2本の本塁打を放った藤原は、これで高校通算26本に。「西谷先生(監督)やコーチと相談して足の運び方を変えたら打てました。(昨秋から右ひざを怪我して以降)サポーターを外して試合をするのは今日が初めてでした。いい感じで打てたと思います」。2打席連続の本塁打は自身初だという。

 一方、根尾は16本のヒットを許し、苦しみながらも完投。「疲れはありません。自分のリズムで投げられなかったところがあったので、それは反省点です。でも、思った通りに投げられたボールもあったのでそれは夏に向けた収穫にしたい」と清々しい表情で振り返った。

 大阪桐蔭は前週の愛知県の招待試合では初日の試合で2連勝しながら、翌日の試合で2連敗。「今日の試合で夏に向けて仕上げるつもりで戦った」と話した西谷監督は「英明は素晴らしい投手がいると聞いていました。1試合目でも高松商というチームと対戦して、良い経験をさせていただきました」と満足げ。そして、「最高のチームと素晴らしい球場を用意いただいた関係者の方には感謝しています」と振り返っていた。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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