エース候補と呼ばれ11年目 ロッテ唐川が2軍で克服すべき課題とは…

「結果を残さないと上にはあがれないと思います」

 課題を克服するために「意識の問題だと思うので、ピッチング、キャッチボールから意識しています」と工夫を凝らし「(試合中も)セットポジションになって1球のミスが打たれて、点が絡むことがあるので意識しています」と失投を防ぐために、マウンド上では常に危機感を持っている。

 開幕からストレート、変化球ともに投げるボールは素晴らしい。突然乱れる“悪癖”がなくなれば、十分に1軍で通用する力があるだろう。「(ストレートは)ずっと状態は良いと思います。上でも良いピッチングができるイニングがあり、全体的にはそんなに悪くないのでそういった意味でも手応えはありますけど、要所で点を取られて結果を残すことができなかった」と唐川は自己分析する。

 ロッテの先発ローテーションは現在、ボルシンガー投手がチームトップの8勝、石川歩投手が7勝、涌井秀章投手が4勝をマーク。シーズン途中に先発へ転向した有吉優樹投手も2勝を挙げている。残りのイスは状態の良い投手が起用されていくことになりそうだ。

「結果を残さないと上にはあがれないと思います」

 勝負の世界に身を置いて11年、結果のみが求められていることは十分に理解している。ただ「自分で結果を欲しがりすぎたら、前のめりになってしまっては良くないと思います。自分がやるべきことをしっかり考えて、それをしっかりこなしていくことが大事。それの積み重ねなんじゃないかなと思います」。現状の自身の課題と真摯に向き合い、虎視眈々とその時を待っている。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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