プロスポーツの現場で働くってどうなの? 転職組の「ホンネトークVOL.01」
スポーツ業界合同中途採用イベントで語られた転職組の「ホンネ」
5月25日に開催された国内初のスポーツ業界合同中途採用イベント「パ・リーグ キャリアフォーラム」では、スポーツビジネスに携わる出展15社が壇上でプレゼンテーションを行い、各個社ブースでは参加者へ説明会と個人面談の場が設けられた。
また、それだけではなく、様々な業界からの転職者がスポーツ業界へ入って感じた胸の内を語る対談形式の「ホンネトーク」が行われている。登壇した、いわば“先輩社員”のリアルな声に、参加者が耳を傾けた。その内容を紹介したい。
――今回はスポーツ業界へ転身された4名の方に、ご登壇いただきました。まずは簡単に自己紹介をしていただけますでしょうか。
柳下堅志氏(株式会社北海道日本ハムファイターズ)「現在、コンシューマービジネス部マーチャンダイジンググループに所属していまして、北海道日本ハムグッズの企画、仕入れ、販売部署のマネジメントを担当しています。転職して3年が経ち、現在39歳です。前職は飲料メーカーの販売会社に勤め、設備投資、物流、購買の仕事をしていました」
清田和大氏(株式会社埼玉西武ライオンズ)「所属は事業部事業企画グループで『新しいものをやっていこう』という部署です。主な業務としては、ファンクラブCRMの企画や市場調査、アンケートなどのマーケティングリサーチ、レポートなどの分析業務です。前職は外資系の小売業で、一つのブランドの売り上げを最大化していました」
山本桂司氏(浦和レッドダイヤモンズ株式会社)「損害保険系の会社に14年間勤めて、浦和レッズは3年目になります。現在はパートナー営業部という部署で、スポンサー営業が中心の業務です」
辻彰徳氏(パシフィックリーグマーケティング株式会社)「セールス&マーケティングという部署でディレクターをしています。要は企画営業職で、BtoBのセールスがメインです。前職は新卒で新規事業のウェブ広告営業を担当していました」
――今日はテーマをいくつか用意しています。まずは転職ですので「活かせるスキル、身につくスキル」から。
山本氏「スポーツクラブのマネジメントがしたくて、その目標を達成するには自分に何が足りないかを考えました。経営の知識や人脈、コネを転職する前に埋めたいと思いまして。前職で働いている間に神戸大学の大学院、MBAで経営を勉強しながら、論文作成の際には各クラブの社長とGMに手紙を送ってインタビューをお願いしながらコネクションを作りました。ちょうど卒業のタイミングで、今度はJリーグがJHCというクラブの経営者を育てる学校を作ることになり、チャンスだと思い入学しました。そこでも勉強しながら、人脈、コネクションができて、卒業後に浦和レッズへ入社したという経緯です。多分、私が一番評価をされたのは行動力だと思います」