西武菊池、リーグ戦再開の一戦に登板 井口ロッテに「足を使わせない」投球を
ZOZOマリンでの登板へ「苦手意識などは特にない」
西武のリーグ戦再開初戦のマウンドを任されるエース菊池は登板前日の21日にブルペン入りし、約10分間、軽めの調整を行った。「ボールを確かめるためにフォーク以外の球種を試した」。特にカーブを投げていたことについては「スライダーは手首でごまかすこともできるが、カーブは一番いい投げ方、正しい体の使い方で投げないと、いいところに決まらない」と、その重要性を説いた。
リーグ戦再開の相手はロッテ。4月20日の対戦では勝利投手となったものの、8回5失点という内容だった。井口監督が就任した今年のロッテについて、菊池は「去年とは大きく変わった印象。機動力を使いながら、チームとして作戦も立ててきていると感じた。そして、いい打者も揃っている」と話す。ここまで65盗塁(リーグ2位)という機動力を意識しつつも、「『足を警戒する』のではなく、『足を使わせない投球』をしたい。そういう状況を作らないよう、ムダなランナーを出したり、先頭打者を出さないことが大事」と気を引き締めた。
もう1つ気になるのが、今季初となるZOZOマリンスタジアムでの登板。マリン特有の風については「風速10メートルの中で試合をしたことはないので、そうなったらどうなるか想像もつかない」という。一方で、「屋外球場は、空が暗くなったり風を感じたりできる。メットライフドームもそうですが、その方が野球をやっている感じがするので個人的には好き。苦手意識などは特にない」と、気にしていない様子だ。
ブルペンを見守った辻監督からも「心配はしていない」と全幅の信頼を寄せられているエース。「下位チームとは僅差なので、リーグ戦に戻って、より一層負けられない戦いが続く」とチームの状況を認識しながら「常に長いイニングを投げたいと思ってる。復帰後は順調にきているので、そろそろしっかりやらないといけない」と、自らの快投を誓った。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)