パ・リーグ、8年ぶりの新助っ人投手の2桁勝利達成なるか ハイレベルな争いに
オリックスのアルバースはここまで9勝をマーク
パ・リーグの新外国人投手、なかでも各球団の先発を務める投手たちが素晴らしい働きを見せている。
オリックスのアルバース投手は、開幕から先発ローテーションを守り、5月1日の西武戦から自身7連勝中で現在リーグトップタイの9勝、防御率もリーグ5位の2.55。オリックスの先発陣には欠かせない存在だ。
ロッテのボルシンガー投手は、オープン戦で14イニングを投げて10四死球と制球面に課題を残していたが、開幕後は与四球が減少。制球が安定したことで大崩れすることがなくなり、ここ2試合の与四球はいずれも2と課題を克服した。それにより白星も増え、現在8連勝中、アルバースと共にリーグトップタイの9勝をマークしている。
日本ハムのマルティネス投手も、現在7勝を挙げている。マルティネス投手は打たせて取る投球で長いイニングを投げ、リリーフ陣の負担が軽減。ここまで12試合に登板し、5月8日のオリックス戦以外は全て6イニングス以上を投じている。
来日1年目の2桁勝利投手は毎年輩出しているように見えるが、意外にもそのハードルはかなり高い。昨季、新外国人投手で2桁勝利を挙げたのは、10勝のDeNA・ウィーランド投手のみ。2016年はセ・パともに、10勝以上マークした新外国人投手は現れなかった。
パ・リーグでいうと、最後に2桁勝利を達成した新外国人投手は、2010年に12勝を挙げた日本ハムのケッペル投手、ロッテのマーフィー投手まで遡らなければならない。
ちなみに、現在も日本で投げているパ・リーグの外国人投手の1年目をみると、ソフトバンクのバンデンハーク投手はシーズン途中から白星を積み重ねたが9勝、オリックスのディクソン投手は8勝、2度2桁勝利を達成している西武のウルフ投手も1年目は4勝だった。
今年は2010年以来8年ぶりに、パ・リーグの新外国人投手から2桁勝利を達成する者は現れるだろうか…。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)