投手陣は安定、打のキーマンも復帰後即大暴れ 5位ロッテが台風の目となる?

救援陣は復調の兆し、打線も得点力アップ

 春先は不安定だった救援陣も復調の兆しを見せている。6月1日にシェッパーズが登録抹消されたが、開幕から走者を置いた場面で存在感を見せていた松永昂大、5月1日のソフトバンク戦から5月29日のヤクルト戦まで12試合連続無失点をマークした益田直也。交流戦9試合に登板して防御率0.00の南昌輝、田中靖洋、大谷智久らで穴を埋め、守護神・内竜也につないだ。救援陣は6月15日の巨人戦から交流戦最終戦となった19日の阪神戦にかけて9イニング連続無失点に抑える活躍も見せた。

 打線も交流戦でのチーム打率は12球団トップの.278を記録。4番・角中勝也外野手が12球団トップの打率.412を記録し、トップバッターの荻野貴司外野手が打率.360、春先は本来の打撃を披露することができなかった鈴木大地内野手が打率.338をマークした。

 その一方で、得点数は12球団中10位タイの59得点と決定打に苦しんだ。得点力に課題を残した交流戦だったが、扁桃炎で交流戦期間中に離脱した「アジャ」こと井上晴哉内野手が23日の西武戦から1軍復帰し、存在感を示した。

 復帰初戦となった試合で、いきなり値千金の逆転満塁本塁打を放てば、翌24日の試合でも2本塁打を含む4安打4打点の大暴れ。得点圏打率.339をマークする勝負強い男が戻ってきたことで、3番・中村奨吾内野手、4番・角中とともにポイントゲッターとして期待が持てる。さらに、主に6番や7番を打つことの多い鈴木が復調してきており、コツコツとつなぐ野球で得点力がアップしていきそうだ。

 現在は5位であるものの、首位・西武とのゲーム差は「5」。石川、ボルシンガーと勝ちの計算できる先発が2枚いて、チーム全体の防御率も6月は2.77と安定。打線も復調気味ということを考えれば、まだまだ上位進出する可能性は十分にある。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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