【田澤純一コラム第7回】田澤純一が語る戦力外通告後の思い 今は「1日でも早くメジャー昇格を」
1日でも早くメジャー昇格の声が掛かるように…
タイガースと契約を結んだ後は、まずスプリングトレーニングが行われるフロリダ州レイクランドにある球団施設に向かいました。滞在していたマイアミから車で4時間以上のドライブです。その距離、約400キロ。僕の出身地でもある横浜からだと、ちょうど仙台あたりが400キロだとか。さすがに少し長かったです……。
キャンプ施設は2017年にリモデルされたばかりで、とても立派な施設でした。僕が滞在した時は、ちょうど今年のドラフト時期と重なり、ルーキーリーグが始動したばかりで、20歳前後の若い選手たち50?60人くらいと毎日一緒に練習をしました。途中から加わることになった僕に対しても球団の方々はとても親切で「何か分からないこと、必要なことがあったら、遠慮なく言ってほしい」と声を掛けてくれました。
トレーニング施設の充実ぶりは、僕が知る中でも屈指だと思います。練習メニューもしっかりと決まっていて、僕がオフから続けているトレーニングも考慮しながら、自主性に任せる部分と球団としてやってほしい部分とで、うまくメリハリがついている印象です。
フロリダではブルペンに2回入り、フリー打撃登板を1回、紅白戦で1回投げて、19日から3Aに合流しています。3Aにはレッドソックスで一緒にプレーした捕手ジャロッド・サルタラマッキアがいました。みんな、いろいろな球団を渡り歩いています。
僕はここまで(26日現在)3試合に登板しました。2試合を無失点に抑えた後、3試合目に3失点(自責2)してしまいましたが、自分がここでやることは、とにかく結果を出すこと。幸い、肩肘を含め体の状態はいいですし、自分が投げるボール自体も納得のいくものが増えています。しっかりゼロに抑える投球を重ねて、1日でも早くメジャー昇格の声が掛かるように頑張ります。
もちろん、クビになる経験はしないに越したことはありません。でも、起きてしまったことは事実として受け止め、その経験を無駄にしないように、心機一転、新たなスタートを切るつもりで投げ続けます。マイナー生活はこれが初めてではないですからね。また、近々リポートをお届けしたいと思います。
(田澤純一 / Junichi Tazawa)