「打者大谷」復帰浮上、米専門家も喜び「重要な打者」「素晴らしいニュース」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

GMが「打者・大谷」復帰の可能性示唆、専門家は「投手復帰なら途轍もないボーナス」

 右肘内側側副靭帯損傷で故障者リスト(DL)入りしているエンゼルス・大谷翔平投手が今季中に少なくとも指名打者(DH)として復帰する可能性が浮上し、現地の専門家からも喜びの声が上がっている。

 エンゼルスのビリー・エプラーGMは27日(日本時間28日)にMLBネットワークラジオに登場。その際、「(医師たちは)最初から、DHとしてだけなら、彼はすでに出場を許可されていただろう。しかし、その靱帯の損傷の治癒を望んでいるだけでなく、彼のマウンドでのインパクトを望んでいる。痛めている箇所が回復する時間を十分に与えられているという方向に進みたかった。この3週間でのPRPによる治療はその時間を得るためのものだ」と語り、打者としてだけなら出場できる見通しを語った。

 GMのこの発言は複数の米メディアで報じられ、米FOXスポーツもレポート。同局の解説を務める132勝投手のマーク・グビザー氏は「彼が少なくともラインアップに復帰するということで、これは素晴らしいニュースだと思う」と喜びの色を浮かべた。また、「彼は最も重要な打者の1人だ。強い打球や大きな本塁打を放つなど、彼が打線にいる時は活力を生み出してくれていた。そして今、突如として右打者と左打者のバランスが保たれることになる。4勝1敗、防御率3.10という彼の今シーズンの成績の素晴らしさを考慮すると、今シーズン中に投手として復帰することができれば、途轍もないボーナスになるだろう」とし、投手としての復帰にも期待を寄せた。

 エンゼルスのアナウンサーを務めるホセ・モタ氏も「エンゼルスの現在の攻撃陣の状況に目を向けると、これは朗報です」とコメント。一方で「ソーシア(監督)にさらなるオプションを与えることでしょう。プホルスやバルブエナらを起用しつつ、彼の力をどのように最大限生かしてあげられるか。その点においては(監督の)計画が狂ってしまうことになります。しかし、もしオオタニが復帰して(メジャーでの)最初の1か月と同様の活躍をしてくれたら、これは喜ばしい悩みとなることでしょう」と語り、今後の起用法に熱視線を注いだ。

 大谷は28日(同29日)に右肘の再検査を予定。その結果を踏まえて復帰の動向が示される見通しとなっている。

(Full-Count編集部)

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