ダルビッシュ、投球練習も…今週末の復帰は“消滅” 指揮官「登板できない」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

予定通りブルペン入り、マドン監督「あまり順調に進まなかった」

 右上腕三頭筋腱炎で今季2度目の故障者リスト(DL)に入っているカブスのダルビッシュ有投手の今週末の復帰はなくなった。ジョー・マドン監督が28日(日本時間29日)に明かした。

 ダルビッシュは同日の敵地ドジャース戦の試合前にブルペン入り。キャッチャーを立たせて13球、座らせて15球を投げた。しかし、力を込めた内容とはならなかった。

 投球を見守り、終了後に本人とも話したマドン監督は「あまり順調に進まなかった。力を入れて投げられていなかった」と話した。状態が良ければ今週末にもメジャー復帰させる意向を示していたが、「シカゴに戻ったときにまた(状態を)調べていく。現時点では、彼は土曜日に登板することはできない」と説明。カブスは30日(同31日)から本拠地に戻るが、そこで状態を確認するという。

 ダルビッシュは25日(同26日)に1Aで負傷後初の実戦となるリハビリ登板に臨み、5回3安打1失点5奪三振無四球の快投を見せた。しかし、キャッチボールを行った27日(同28日)は「やばいでしょ。やばいでしょ、ほんとに察してください」と話し、ブルペン入りについても「無理でしょ、あれみてたら」と状態が悪いことを説明。「難しいですよ、自分は投げたいし、明らかに昔の自分だったら早々にノーっていってるようなところをぎりぎりまで粘ろうとしている自分を見ても、まだ私情が入ってるんだろうなと感じている部分もある」などと複雑な心境を吐露していた。

 マドン監督は、ブルペンで投球練習がうまくいかずに落胆しているかを聞かれ「彼はサウスベンド(マイナーのリハビリ登板)で非常に素晴らしい投球をしていた。全部を見たわけではないが、映像でも確認した。それ以前にもシカゴでの実戦形式の登板では、彼は紛れもなく素晴らしい投球をしていた」と語った。オールスター前の復帰は微妙な状況となってきた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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