「もう一度言う。一度もない」―609発ソーサ、禁止薬物使用を改めて完全否定
米議会公聴会、NYタイムズ報道でも一貫して完全否定
MLB歴代9位の609本塁打を放っている元カブスのスラッガー、サミー・ソーサ氏がスポーツ専門局ESPNのインタビューに答え、薬物使用疑惑を改めて否定した。ESPN電子版が伝えた。ソーサは1998年、マーク・マグワイア氏と熾烈な本塁打王争いを繰り広げ、マグワイア氏の70発に本塁打王は譲ったものの、66発を記録。その後の薬物使用疑惑で、マグワイア氏は使用を認めたものの、ソーサ氏は今に至るまで使用を否定し続けている。
今年49歳のソーサ氏は、インタビューアーのジェレミー・シャープ氏の「運動能力向上の薬を使ったか」という問いに対し、「ノー」と答えた。
「一度も?」
「メジャーレベルで陽性が出たことは一度もない」
シャープ氏は何度か同じ質問をしたが、一貫して「陽性反応が出たことは一度もない」と否定し続けたという。
2005年、米国議会の公聴会で、ソーサ氏は薬物使用を強く否定したが、2009年に「ニューヨーク・タイムズ」紙が、6年前の名前非公表の検査で薬物陽性反応を示していたと報じた。しかし、それから9年が経過した今も、一貫して使用はしていないと主張している。
2009年の報道では、ソーサ氏を含む104選手が2003年の検査で陽性だったとされたが、「多くの人がそうだった。多くの人が紙面に出た」とだけ語り、自らの関与については徹底的に否定。シャープ氏はインタビュー中、何度か「PED(運動能力向上薬)を使ったか?」と同じ質問を投げかけているが、ソーサ氏は「もう一度言う。陽性反応は一度もない」と否定を続けたといい、この件については真相がどうであれ、完全否定を頑なに貫いていることを浮き彫りにした。
このインタビューのフルバージョンは、ESPNで7月1日(日本時間同2日)に放送される予定になっている。
(Full-Count編集部)