MLB通ドラマー、オカモト“MOBY”タクヤの記者体験リポート(Dバックス編その2)

レジェンドレースの様子【写真:オカモト“MOBY”タクヤ】
レジェンドレースの様子【写真:オカモト“MOBY”タクヤ】

正捕手マーフィーが見た平野のスプリットとは…

 10時50分頃からトーリ・ロブロ監督の会見がスタート。好投を続ける平野佳寿投手にも触れ、2013年にはボストン・レッドソックスでベンチコーチを務めた監督は、当時のクローザー上原浩治投手に「よく似ている」と称賛していました。詳しくはこちらの記事でどうぞ!

https://full-count.jp/2018/06/11/post137025/2/

 11時過ぎにダイヤモンドバックスのクラブハウスに戻ると、今回の3連戦では出番のない先発投手、クレイ・バックホルツがアコースティックギターをつま弾き始めました。ミュージシャンとしての血が若干騒いだのですが、リラックスしている時に邪魔するのも野暮なので、遠目から眺めていると、いかにもナイスガイ然とした選手が「オハヨウゴザイマス!」と声をかけてくれました。おお、この日「4番・捕手」ジョン・ライアン・マーフィーじゃないですか!

 ダイヤモンドバックスは選手やスタッフ、また球場内で働く方々もフレンドリーな選手が多く、非常に居心地がいい印象を前日から感じていたので、何だかすっかりファンになってしまいそうな自分がいました……。そのジョン・ライアン・マーフィーにインタビューを敢行(バックホルツのつま弾くギターの音色をBGMに)。彼は2013-15年にヤンキースに所属していたので、黒田博樹投手、田中将大投手とバッテリーを組んだ経験も。そこで平野佳寿投手との比較してもらいました。

「田中より黒田の方に似ているかな。田中のスプリットは斜めにスライドしながら落ちるけど、ヨシ(平野)の球は垂直に落ちるから、黒田の方が似ているかもね」
「アメリカのピッチャーはスプリットよりチェンジアップを好むから、スプリットは日本の投手特有の変化球と言えそうだね」
「開幕から2か月経ったけど、ヨシ(平野)はこのチームでとてもリラックスしながら過ごしているようだね。ゲームプランも頻繁に話し合うし、いいアイディアも出してくれるんだ」と、平野投手を非常に評価していました。

 11時半過ぎに一旦プレスルームへ戻って食事休憩。この日はシェフが目の前でオムレツを焼いてくれました。好きな具を選んでくれ、と言われたんですが、オムレツに入れる好きな具、ということを考えたことがなく……。結局「オススメでお願いします……」と頼んだのですが、これが美味しかった!

 13時10分に試合開始。ダイヤモンドバックスのマット・クック、マーリンズのダン・ストレイリーの両先発はともに上々の立ち上がりで、4回まで両チームとも無得点が続きます。試合が動いたのは5回。ダイヤモンドバックスがヒットと2四球で無死満塁と絶好機を作ると、1番のダニエル・デスカルソが内野ゴロで渋く先制点を挙げ、デービッド・ペラルタの10号ソロや途中出場のケテル・マルテが二塁打と三塁打を放つ活躍で、7回に2点、8回に3点を加点。結局ダイヤモンドバックスが6-0とマーリンズをスイープして3連勝を飾りました。

 先発のクックは7回3安打6奪三振無四球無失点のナイスピッチング。先ほど取材したブラッドリーも、8回に1イニングを無失点に抑えてセットアップ完遂。一方でマーリンズはこの2日間、可哀想になってしまうほどに勢いを感じることができませんでした……。

球場にはアメリカでブームのクラフトビールが種類豊富

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