セ首位打者の燕・坂口、広島丸ら…好成績ながら球宴から漏れている選手は…
ソフトバンクの上林と中村晃は攻守でレベルの高いプレーを披露
パ・リーグはどうか。ソフトバンクの上林誠知と中村晃の外野手2人が選ばれてもおかしくはなかった。上林はリーグ12位となる打率.278、中村晃は同14位の打率.272。上林は6月だけで9本塁打を放っており、今季は12本塁打39打点。レーザービームでの補殺など守備面でも輝きを見せている。中村晃も攻守両面でレベルの高いプレーを見せている。
最後まで菊池雄星とファン投票1位を争っていた千賀滉大投手も、その1人。ただ、侍ジャパンでの活躍などで人気、知名度は高いが、今季は2度の離脱があり9試合で5勝3敗、防御率3.27と成績は抜けてはいない。石川がチームトップの7勝をマークしているが、監督選抜で選ばれたのはリリーフの加治屋蓮と森唯斗だった。
日本ハムで出場選手から漏れた選手といえば、ニック・マルティネス投手、マイケル・トンキン投手、ブランドン・レアード内野手、大田泰示外野手あたりか。マルティネスは13試合に先発して10試合でクオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)を達成、7勝5敗の成績を残しており、上沢直之とともにローテの柱となっている。トンキンは30試合に投げて3勝1敗9ホールド12セーブ、防御率1.86。
大田はリーグ13位の打率.274をマークするだけでなく、リーグ9位の13本塁打を放ち、攻撃的2番打者として好調な日本ハムを牽引している。レアードは打率こそ.232と低いが、リーグ5位の15本塁打を放っており、打率、本塁打、打点全てで、ファン投票で選出されたソフトバンクの松田を上回っている。
監督選抜で5選手が選ばれたロッテだが、リリーフの松永昂大投手は好成績を残している1人。28試合に投げて、0勝1敗16ホールド、防御率2.00と安定した数字を残している。7人が選ばれた西武だが、多和田真三郎投手も8勝をマークしている。選出されなかった選手たちは、前半戦の疲れを癒す期間ともなるオールスターブレイク。「プラスワン投票」で最後の1枠に入ってくるのは、誰になるだろうか。
(Full-Count編集部)