オドルがパンチした瞬間が…あの大乱闘を腕に刻んでしまったファンが話題に
2016年に起きた大乱闘を…ファンが腕に入れたタトゥーは「素晴らしい」!?
近年のメジャーで最も激しい乱闘といえば、ルーグネッド・オドルVSホセ・バティスタの壮絶なファイトではないだろうか。オドルの右ストレートがバティスタの顔面を完璧に捉えたシーンは、写真、そして映像で瞬く間に広まったが、その一瞬をタトゥーとして腕に刻んでしまったファンが話題となっている。
全米が騒然となった大乱闘が起きたのは、2016年5月15日のレンジャーズ-ブルージェイズ戦だった。8回に死球で出塁したバティスタが、続くスモークの三ゴロで二塁へ激しくスライディング。ベースカバーに入ったオドルとにらみ合いとなると、オドルが瞬く間に右ストレートをバティスタの顔面に見舞った。ここから両軍入り乱れる大乱闘に発展。その後も死球を巡って両軍ベンチの選手が飛び出すなど、試合は荒れに荒れた。
実は、因縁はその前の年から続いていた。両チームはプレーオフ地区シリーズで対戦。2勝2敗で迎えた第5戦で、同点で迎えた7回にバティスタが決勝3ランを放ち、豪快にバットを放り投げた場面が大きな話題になっていた。バットを投げる行為は、メジャーでは「挑発」とされている。そのバティスタにレンジャーズの投手が死球を当てたところ、その意図を感じ取ったバティスタが同年からメジャーリーグで禁止されていた二塁ベース上での激しいスライディングを見舞ったことで、大乱闘になってしまった。
この試合では、オドルとバティスタを含めた両軍計8選手が退場に。その後、14人の選手が処分され、オドルは8試合出場停止となった。また、多くの選手が罰金を課された。オドルがバティスタの顔面をパンチした瞬間の“画”は、この大乱闘を象徴するシーンとなってしまった。
それから2年が過ぎた1日(日本時間2日)。レンジャーズ本拠地でのホワイトソックス戦はオドルの「ボブルヘッドナイト」だった。そこでスタジアムに登場したのが、そのパンチの瞬間を腕に彫ってしまったオースティンさんという名前のファン。地元テレビ局のインタビューに登場し、タトゥーが完成するまでに10時間半ほどかかったことを明かすと、「とても痛かったです。興奮は数時間後には冷めてしまい、本当に痛く感じ始めました」と“本音”を告白。ただ、オースティンさんは「多くの人が褒めてくれました」とも話した。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は、このインタビュー動画を公式インスタグラムで紹介。タトゥーを見たフォロワーからは、“称賛“の声が相次いだ。
「信じられない献身性」
「この人はクレイジーだけど、素晴らしいね」
「この人はレジェンドだ」
「これは素晴らしい」
「ワォ! ファン・オブ・ザ・イヤー!」
「野球関連のタトゥーではこれまでで最もクールかもしれない」
「最高のタトゥー!」
「MLB史上最高の乱闘」
「象徴的だ」
手が早いオドルはその後も何度も乱闘騒ぎを起こしているが、2年前の衝撃は今もファンの記憶、そして体にも刻まれている。