近藤&上沢、打者も投手も日ハムから セイバー目線で選ぶ6月のパ月間MVP

上林が目立った活躍もセイバーメトリクスの指標では…

◯6月月間MVP パ・リーグ打者部門
近藤健介(北海道日本ハムファイターズ)
OPS 1.140 wOBA 0.484 RC27 11.42
出塁率.460(すべてリーグ1位)
長打率0.680(リーグ2位)

 NPBが発表した候補選手は8名ですが、その中でも有力な候補の成績はこちらです。

近藤健介
打率.373 28安 5本 20点 得点圏打率.381

上林誠知
打率.329 27安 9本 24点 得点圏打率.400

吉田正尚
打率.375 30安 2本 14点 得点圏打率.625

 セ・パ交流戦では、リーグ内最高勝率のオリックスから吉田正尚が選出されました。月間MVPでも有力な候補ですが、それ以上に目立った活躍を見せたのはソフトバンクの上林。本塁打9、打点24はリーグ1位です。なお6月の上林の打順は
6番 10試合 本塁打3
1番 4試合 本塁打3
7番 3試合 本塁打2
5番 2試合 本塁打1
と流動的でしたが、この全ての打順で本塁打を放っています。月間MVPの最有力候補になるのではと予想しています。

 では、セイバーメトリクスの指標を見てみましょう。

近藤健介
OPS 1.140 出塁率.460 長打率.680
wOBA .486 RC27 11.61

上林誠知 
OPS 1.65 出塁率.345 長打率.720
wOBA .454 RC27 8.69

吉田正尚
OPS 1.002 出塁率.427 長打率.575
wOBA .433 RC27 9.62

 近藤の指標が上林、吉田を上回っており、より得点に貢献したことが伺えます。近藤と上林のOPSの差は僅差ですが、大きく違うのが出塁率。その要因は近藤の四球12(うち1つは申告敬遠)に対し、上林は2。しかも、うち一つは申告敬遠ですので、実質、上林の四球は6月29日、ロッテの涌井秀章から選んだ1つのみ。6月29日から1番を任されている上林の四球数の推移に注目です。

先月に続く活躍、安定感が増してきた上沢

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