活躍は至難の業? 過去3年の助っ人成績に見るシーズン途中加入の難しさ

ソフトバンクのリバン・モイネロ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのリバン・モイネロ【写真:藤浦一都】

巨人のフランシスコのような期待ハズレに終わった選手も…

【2016】
DeNA:マイク・ザガースキー(投手、前広島)
32試合3勝1敗3H0S 32.2回37安打19四球34三振 防御率4.96

オリックス:マット・クラーク(内野手、メキシコ・ラグナ)
11試合29打数5安打2本塁打4打点 打率.172 出塁率.294

DeNA:エリアン・エレラ(内野手、ドジャース傘下)※
25試合56打数14安打1本塁打1打点 打率.250 出塁率.323

巨人:ホセ・アドリス・ガルシア(外野手、キューバ・ティグレス)
4試合7打数0安打0本塁打0打点 打率.000 出塁率.000

ヤクルト:ジェフン(ハ・ジェフン、外野手、四国IL徳島)
17試合40打数9安打0本塁打2打点 打率.225 出塁率.262

西武:フェリペ・ポーリーノ(投手、インディアンス傘下)
9試合0勝6敗0H0S 44回44安打25四球32三振 防御率4.70

中日:レイソン・セプティモ(投手、ドミニカ・ティグレス)
3試合0勝1敗0H0S 6.1回8安打3四球1三振 防御率4.26

巨人:ガブリエル・ガルシア(投手、四国IL徳島)
1軍登板なし

阪神:コーディ・サターホワイト(投手、エンゼルス傘下)
20試合1勝1敗6H0S 21回19安打8四球18三振 防御率2.57

広島:スティーブ・デラバー(投手、レッズ傘下)
2試合0勝0敗0H0S 2回0安打0四球4三振 防御率0.00

楽天:フェリックス・ペレス(外野手、メキシコ・モンテレイ)
24試合88打数21安打5本塁打15打点 打率.239 出塁率.280

西武:ブライアン・ウルフ(投手、前ソフトバンク)※
4試合4勝0敗0H0S 23.2回26安打4四球8三振 防御率3.04

楽天:カルロス・ペゲーロ(外野手、カージナルス傘下)※
51試合183打数51安打10本塁打26打点 打率.279 出塁率.492

DeNA:マイク・ブロードウェイ(投手、ジャイアンツ傘下)
5試合0勝0敗0H0S 6回7安打2四球3三振 防御率4.50

 2016年は実に14選手がシーズン中に各球団に加入したが、救世主となるほどの活躍を見せた選手はほとんどいなかった。西武のウルフは元々ソフトバンクに在籍しており日本球界経験者だったことを考えると、補強が成功だったのは、51試合で10本塁打を放ち現在も楽天の主力となっているペゲーロくらいだろう。

【2015】
広島:ネイト・シアーホルツ(外野手、レンジャーズ傘下)
65試合232打数58安打10本塁打30打点 打率.250 出塁率.298

巨人:ホアン・フランシスコ(内野手、レイズ傘下)
5試合18打数3安打0本塁打1打点 打率.167 出塁率.167

ヤクルト:ミッチ・デニング(外野手、BCリーグ新潟)
64試合194打数43安打4本塁打22打点 打率.222 出塁率.326

阪神:ネルソン・ペレス(外野手、BCリーグ石川)
3試合9打数0安打0本塁打0打点 打率.000 出塁率.000

日本ハム:ミッチ・ライブリー(投手、ナショナルズ傘下)
16試合0勝0敗0H0S 18.2回19安打15四球22三振 防御率5.30

オリックス:ヨヘルミン・チャベス(外野手、BCリーグ群馬)
1軍出場なし

DeNA:デュアン・ビロウ(投手、韓国・起亜)
1試合0勝1敗0H0S 1.1回2安打5四球0三振 防御率33.75

中日:ドリュー・ネイラー(投手、四国IL香川)※
10試合4勝3敗0H0S 52回48安打19四球41三振 防御率3.81

中日:ラファエル・ペレス(投手、メキシコ・キンタナロー)
1軍登板なし

巨人:アレックス・カステヤーノス(外野手、メッツ傘下)
6試合20打数2安打0本塁打1打点 打率.100 出塁率.182

ロッテ:ベク・チャスン(投手、BCリーグ武蔵)
1軍登板なし

楽天:アガスティン・ムリーロ(内野手、メキシコ・モンテレイ)
9試合32打数10安打0本塁打1打点 打率.313 出塁.405

 2015年はシーズン中に12人の助っ人たちがNPBにやってきた。だが、目立った成績を残した選手は皆無。巨人のフランシスコは大砲として期待されながら、拙守などで使い物にならず。中日のネイラーは2016年シーズンも残留したが、結局、目立った成績を残せなかった。

 過去3年を見ただけだが、やはりシーズン途中で加入し、活躍することは容易ではなさそう。決して甘くないNPBの世界。大混戦の今季、チームの救世主となる新助っ人は出てくるだろうか。

(Full-Count編集部)

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