阪神史上103人目の「4番」 陽川尚将は次の「ミスタータイガース」候補!?
大阪出身の陽川、4番で長く活躍すれば「ミスタータイガース」も!?
1位は初代ミスタータイガースの藤村冨美男。戦前から名三塁手として活躍、猛虎打線の象徴的な存在だった。2位には現監督の金本知憲。広島からFA移籍したが、不動の4番打者になった。「兄貴」とよばれ、信頼感は絶大だった。
3位の田淵幸一、4位の掛布雅之もともにミスタータイガースとよばれた昭和の名選手だ。500試合以上4番に座ったのは、この4人に加えてサングラスで知られた一塁手の遠井吾郎、長嶋茂雄と本塁打王争いをした外野手の藤本勝巳。現役では金本同様、広島から移籍した新井が8位だが、今は広島に復帰。福留孝介が15位につけている。なお、新井貴浩の弟の新井良太も54試合4番に座っている。
阪神は、他球団から移籍して4番を張った選手が多い。金本、新井、福留に加え、山内一弘も大毎から移籍した。また、外国人選手が多いのも特徴だ。1985年の優勝の立役者となったランディ・バースは22位の92試合4番を打って、31本塁打、打率.345をマークしている。
陽川は大阪市出身。金光大阪高から東京農大を経て2013年ドラフト3位で阪神入団。2016年から1軍でプレーしているが、これまでは代打が多かった。
地元の大阪出身で、4番で長く活躍すれば「ミスタータイガース」の称号もついてくるだろう。7月8日時点で打率.337、3本塁打と打撃好調な陽川だが、「ミスター」の称号を手にすることができるだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)