今季10勝目の元Gマイコラスに指揮官も感服「前のイニングを引きずらない」

10勝目に到達したカージナルスのマイコラス【写真:Getty Images】
10勝目に到達したカージナルスのマイコラス【写真:Getty Images】

メジャーでは自身初の2桁勝利、球宴選出に花を添える1勝

 元巨人でカージナルスのマイルズ・マイコラス投手が10日(日本時間11日)、敵地ホワイトソックス戦で今季10勝目(3敗)を挙げた。3回に2点を奪われ、一時同点に追いつかれたが4回以降に立ち直り、6回を3安打6奪三振1四球2失点(自責2)で白星を飾った。自身初の球宴出場を決めた右腕の好投に、14-2と大勝したカージナルスのマイク・マシーニー監督は「シャープだった」と絶賛した。

 初回から打者6人を連続凡退という素晴らしい立ち上がりを見せた右腕だが、味方が2点を先制した直後に乱れた。3回先頭ナルバエスに中前打、アンダーソンに中堅二塁打で無死二、三塁としたところで、続くティルソンに右翼へ2点タイムリーを許し、同点に追いつかれた。

 だが、4回表に味方が1点を勝ち越すと、これに応えた。4回と5回を連続で3者凡退とすると、6回先頭モンカダに四球を与えるも1死からアブレイユを二ゴロ併殺で無失点とした。

 この日に象徴されるように、今季のマイコラスは連続した回での失点はほとんどない。 マシーニー監督は「(失点した)3回の後は、再び非常に効果的な投球をしていた。ストライクゾーンを積極的に攻めたが、それこそが今季ずっとやってきたこと。前のイニングを引きずることがない。2イニング連続して打たれることは滅多にない。集中する方法を知っている」と、完璧なまでの気持ちの切り替えを称えた。

 メジャーでは自身初となる2桁勝利を飾ったマイコラス。日米を通じて初のオールスター選出を飾る貴重な勝利に、指揮官も大満足の様子だった。

(Full-Count編集部)

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