広島、菅野攻略で逆転勝ち 緒方監督は手綱締める「最後はしっかり守らないと」
7回1死満塁のピンチをしのいだフランスアには「よく投げ切ってくれた」
■広島 7-5 巨人(21日・マツダスタジアム)
広島は21日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に7-5で勝利した。大瀬良と菅野のエース対決は、両投手ともに6回までに降板する展開となったが、5回に勝ち越した広島が、そのまま逃げ切り連勝した。
初回に鈴木と野間の2本のタイムリー二塁打で2点を先行したが、3回と4回に味方のミスも絡んで巨人に逆転を許した。それでも打線が調子の上がらない菅野を攻め、4、5回に西川と會澤のタイムリーなどで再逆転に成功した。
緒方監督は「攻撃陣は菅野から初回に得点できたし、逆転された後もツーアウトから、また逆転できた」と打線の粘りを評価。6回途中で降板した大瀬良については「最後はちょっと球威が落ちた」と交代の理由を話したが、「でも、勝ちがついたから」と自己最多の11勝目を挙げた右腕をねぎらった。
「中継ぎ陣もしっかりゼロで抑えてくれた」というリリーフ陣では、7回に1死満塁のピンチで登板して亀井、陽を抑えたフランスアを「よく投げ切ってくれた」と勝因に挙げた。2位との直接対決に連勝し、ゲーム差は7まで広がったが、緒方監督は「最後はしっかり守らないと」と、最終回に失策が続いて失点したことの反省も忘れなかった。
22日の試合で広島が勝利すれば、巨人の自力優勝の可能性が消滅し、再び2位以下のすべてのチームが勝利5割を割ることになる。11連敗となった巨人のマツダスタジアムでの連敗がさらに伸びることになれば、セ・リーグのペナントレースの灯が消えかねない。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)