ヤンキース勝利も…チャップマン大乱調 11球連続ボール、19球で16球ボール
9回に登板して2連続押し出しで降板、本人は「心配することは何もない」と負傷は否定
ヤンキースは21日(日本時間22日)、本拠地メッツ戦に7-6で勝利。しかし、4点リードの9回に登板した剛腕守護神アロルディス・チャップマン投手がまさかの大乱調で、最後はヒヤヒヤの展開となった。
1点を追う4回に4得点で逆転したヤンキースは、その後も主砲ジャッジの26号ソロなどで追加点を奪取。3点リードで迎えた8回にもロマインのニゴロの間に1点を追加した。4点差とセーブ機会ではなくなり、ブルペンでは左腕シュリーブもアップを始めていたが、すでに肩を作っていたチャップマンがそのまま9回のマウンドへ。ところが、ここからまさかの展開が待っていた。
剛速球が武器の守護神は先頭プラウェッキにフルカウントから四球を与える。さらに、ロサリオには1ボールから97マイル(約156キロ)の直球を遊撃内野安打とされた。すると、ここからストライクが全く入らなくなる。
ケリーはストレートの四球で満塁。レイエスにもストレートの四球を与え、押し出しで1点を失った。続くニモには2ボールから死球。連続押し出しで2点差となり、ブーン監督が交代を告げると、ヤンキースタジアムから大ブーイングが起こる中でチャップマンはダグアウトへと戻った。19球を投げてストライクはたった3球。最後は11球連続連続ボールという大乱調だった。
なおも無死満塁という大ピンチだったが、登板したシュリーブはメゾラコを二ゴロ併殺に仕留める。三塁走者が生還して1点差となるも、2死三塁とし、最後はフローレスを投ゴロ。何とか1点差で逃げ切った。
前半戦では膝の痛みを訴えることもあったチャップマン。球速が好調時よりも遅く、試合後、本人にはコンディションを心配する質問も飛んだが、通訳を介して「何も不安はない。状態はいい。腕の状態もいい。心配することは何もない。状態はよかった。ただ悪い登板だった。それだけだよ」と話した。
この日、ヤンキースはシュリーブの大仕事で何とか白星を手にしただけに、しっかりとカード勝ち越しを決めたいところ。「サブウェイシリーズ」第3戦の22日(同23日)の先発は田中将大投手。今季ナ・リーグトップの防御率1.68を誇るデグロムとの投げ合いで、しっかりと結果を残したいところだ。