つば九郎も「のめのめのめ~」 ヤクルト「生ビール半額デー」の現場がすごい!?
売り子は大忙し「一度もお客様をいないかなと探しませんでした」
飛ぶようにビールが売れる中、最も大変なのは、売り子たちであろう。満タンでは20キロ以上あるビールタンクを背負い、暑さに負けず、階段の激しい上り下りにも負けず、元気な笑顔を振りまいている。
半額デーの反響はどうか。現場の声を聞いてみよう。某大手ビール会社の売り子はこう語る。
「およそ25杯注げるビールが一気に無くなります。一度もお客様をいないかなと探しませんでした。『こっち! こっち!』『すみません下さい!』の声が鳴り止みません。球場中、走り回っていました」
樽が空になれば、交換をする。ただ、ビールを注ぐ“樽元”が担当エリアから真裏の場所であれば、センターバックスクリーン横観客席からホームベース裏までの距離間の激走が求められることも度々だ。店の前には大量のビールタンクが並べられていた。
ビールの杯数が増えるお客さんも多く、ファンたちはいつにも増して“饒舌”になる。スタンドでは、通常以上の“歓声”が飛び交った。裏方たちはどっと疲れる日になることだろう。
この日は、約300発の打ち上げ花火が、センターバックスクリーン後方から打ち上げられた。試合前から、スワローズ側のスタンドでは携帯電話に貼り付けるグリーンの蛍光シールを配布。ライトの部分に貼ることで、グリーンライトが完成する。夏の定番とも言えるWhiteberryの「夏祭り」の曲とともにグリーンライトを振ると、5回裏終了後には東京の夜空に300発の花火が打ち上がった。
東京の大都会に存在し、球場のロケーションは抜群である。都内の店に行けば、生ビールは500円を超えるだろう。ワンコイン以下(350円)で生ビールを飲みながら野球観戦できるチャンスは残り3回。球場に“酔いどれファン”が増える日がまた訪れる。
(大森雄貴 / Yuki Omori)