プロ注目・最速147キロ右腕が終えた完全燃焼の夏「いつかプロに行きたいです」

報徳打線を1点に封じた、長田の最速147キロ右腕・橋本達弥【写真:編集部】
報徳打線を1点に封じた、長田の最速147キロ右腕・橋本達弥【写真:編集部】

強豪・報徳学園を相手に公式戦初完投 9回1失点と力投の橋本達弥

 第100回全国高等学校野球選手権記念東兵庫大会・準々決勝が24日に行われ、長田は報徳学園に惜しくも0-1で敗れた。これで、長田の本格派右腕・橋本達弥の夏が終わった。

 橋本は立ち上がりに味方の失策で走者を出したが、落差のあるフォーク、ストレートをうまく使い分け、連続三振を奪ってピンチを脱した。以降はテンポの良い投球で凡打を築き、ストレートは146キロを計測。コーナーを丁寧に突く絶妙なコントロールで公式戦初完投。3安打1失点、無四球と快投を見せたが、1点に泣いた。「(失点した)2回だけでしたね。少し甘くなったスライダーを打たれて…。でも、(怪我で投げられなかった)5、6月に不安だったことを思えば、よく投げてくれました」と、永井伸哉監督はエースをねぎらった。

 昨夏の県大会でも登板し、140キロを超える速球を披露して周囲をざわつかせた右の本格派。だが、秋に腰椎を痛め、投げることができなかった。11月からようやくピッチングを開始したが、腰の様子を見ながらだったため、冬場の練習も思うようにはできず。走れない代わりにチューブを使ったインナートレーニングなどを重ねた。

 春になり対外試合解禁になって、ようやく本格的に実戦復帰。地区大会では最速の147キロをマークするなどストレートに力強さがついたが、4月上旬に腰の骨を疲労骨折していることが分かった。「正直、夏に間に合うのか不安でした。可動域を鍛えるトレーニングなどをして、何とか間に合わせました」と本人は振り返った。

相次ぐ怪我も、最後の夏に「何とか間に合わせた」

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