美技完成になぜか本人大爆笑 GG賞4度の名捕手が一塁守備でノールックパス
ロイヤルズ捕手のペレスが驚愕プレー「チーム史上最高の一塁手」
守備の名手は、どのポジションを守っても名手であることが実証された。23日(日本時間24日)の敵地タイガース戦で、ロイヤルズ正捕手サルバドール・ペレスが一塁守備で披露したノールックパスに驚嘆の声が相次いでいる。
ロイヤルズ2点リードで迎えた5回表。先頭で打席に入ったタイガースのアドゥッチが放った打球は一塁を守るペレスに向かって転がった。今季2度目、メジャー通算5度目の一塁守備で不慣れなペレスは、勢いある打球をグラブで止めたが捕球しきれず。慌てて振り向き、右手でボールを掴むと、なんと一塁ベースへ向かってノールックパス。送球はやや高めに浮いたものの、ベースカバーに走ってきたフィルマイヤーが体を伸ばして見事グラブに収め、アウトに仕留めた。
捕手として4度ゴールドグラブ賞に輝き、2015年にはロイヤルズのワールドシリーズ優勝&同シリーズでMVPも獲得した名手ペレス。メジャー通算でもわずか5度目という慣れない一塁守備も何のその。名手の勘からスーパープレーを繰り出したが、本人は成功すると思わなかったのか、アウトに仕留めると大爆笑が止まらなかった。
この姿を見た「FOXスポーツ・カンザスシティ」の解説で、元ヤクルトのレックス・ハドラー氏も大爆笑。「ハッハハハ、いいリカバリーでした。見てください。電光石火の動きでした。この洗練された動きを見てください。ボールを体の後ろに通しましたね。これに勝るプレーはないでしょう」と大喜びで笑いが止まらなかった。
MLB公式ツイッターが動画を公開すると、ファンからは一塁守備に就いていたことに対する驚きと同時に「チーム史上最高の一塁手」など称賛の声が寄せられた。
守る位置がどこであろうと、ゴールドグラブ賞選手の守備勘は鈍ることはないようだ。