大谷が目指す今季中のマウンド復帰 米メディアが利点とリスクを指摘
右肘靱帯の状態が改善し、投球練習を再開
7月19日(日本時間20日)に治療中の右肘靱帯の再検査を受け、投球練習再開の許可を受けたエンゼルス大谷翔平投手。同日から早速キャッチボールを始めた24歳は、今季中のマウンド復帰を目指している。DHとして試合に出場すると同時に、再び肩を作っていくことを考えれば、早くても投手としての戦列復帰は9月になりそうだ。二刀流の挑戦への道が再びスタートすることを、日米のファンが待ちわびているが、米「Yahoo! スポーツ」では特集記事を組み、今季中に投手として復帰することの利点とリスクを考察している。
投手・大谷の戦列復帰がもたらす利点は、何といっても「戦力アップ」だろう。記事でも指摘する通り、今季エンゼルスは負傷禍に襲われ、投手陣はギャレット・リチャーズ、J.C.ラミレス、ニック・トロピアーノ、マット・シューメーカー、ジョン・ラム、アレックス・マイヤーが故障者リスト(DL)入り。大谷が先発ローテ入りすれば「コマ不足の先発ローテの安定化には大きい」はずだ。
また、投手としての復帰は、投打にわたる桁外れの才能を最大限活用することができる。大谷が6月8日(同9日)にDL入りした時、マイク・ソーシア監督は「選手を2人失ったようなもの」と話したが、大谷は投打それぞれで存在感を発揮。チームとしては、投打両面での恩恵に与りたいところだ。
それでは、今季中に投手として復帰する「リスク」は何だろう。記事では、投球練習の再開は「いい知らせ」としながら、「オオタニはまだ危機を脱したわけではない」と指摘。リハビリの過程で「肘が再び投球に耐えられることを証明しなければならない」と同時に、「また投げることで靱帯の損傷が悪化する事態になりかねない」としている。
投球練習再開の許可が下りる前も、大谷の肘について各方面で議論が繰り広げられてきたが、メジャーのマウンドに無事復帰するまで、あるいは復帰した後も、議論は続けられるのかもしれない。
(Full-Count編集部)