メジャー3度目完封の田中将大は「ほぼ完璧」 敵将脱帽「失投は2、3球」
元捕手のキャッシュ監督も唸る「武器がたくさんある」
ヤンキース田中将大が24日(日本時間25日)、敵地レイズ戦でメジャー3度目となる完封勝利を飾った。9回を3安打9奪三振1四球で無失点で敵打線を寄せ付けず。試合後、レイズのケビン・キャッシュ監督は「ほぼ完璧だった。変化球を多投して、打者に追わせようとしていたが、それこそ我々がハマってしまったこと」と脱帽するしかなかった。地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」が伝えている。
敵将も、ただただ感服するしかなかった。立ち上がりから打者12人を連続凡退に仕留め、無死一、二塁とした5回も三塁は踏ませず。最後まで安定した制球で攻め続けた日本人右腕を「今夜は2、3球しか失投がなかった」と称えた。
元捕手のキャッシュ監督の目を捉えたのは、配球の組み立てだ。この日は序盤に変化球を多投し、カウントを整えたことについて、「普段とは逆の配球をしてきたように思う。序盤に変化球でストライクを奪い、速球以外の球はすべてきっちり制球されていたと思う。これだけ武器がたくさんある時は、攻略しづらくなる」と唸った。さらに、打者1巡目、2巡目と攻め方に変化をつけてきたことを指摘。「速球カウントでも、速球だけに狙いを絞れなかった」と明かしている。
変化球を自在に使う田中について「他の投手が速球を制球するように変化球を制球してくる時、彼は非常に手強くなる」と絶賛し続けた。
敵将に「ほぼ完璧」と言わしめた田中。後半戦初マウンドで幸先のいいスタートを切れた。
(Full-Count編集部)