投手・大谷も今季中に復帰させるべきか…米専門家が“激論“ 意見は真っ二つ!?

プレーオフ進出は厳しいエンゼルス「すべてをかけるのか? 私はそう思いません」

「自分は混乱している部分があります。エプラーはトミー・ジョン(手術)について考えたことはないと話しています。PHP注射で回復を促すということでしたが、9月復帰が時間的に可能ならば、すべてがうまくいって、プッシュするとしても、オフシーズンまで投手としては休ませるのはどうか。回復を継続できないものか」

 後半戦に投手としての復帰を急がせるよりも、肘を休ませ、回復をさらに促すことが得策と分析している。二刀流は一時“凍結”となるが、球団にもメリットがあるという。

「彼は攻撃で偉大な仕事ができるし、ファンも球場に足を運ばせることもできる。無理して今投げさせるよりも、よりいいはずだ。完治の可能性が高まるのなら、打者としてチームに貢献してもらう方がいい」

 エンゼルス史上最強の打者の1人と称されるサーモン氏は打者目線から大谷の今季「DH専念」を打ち出した。

 現役時代にパドレスなどでプレーした元内野手のホセ・モタ氏も今季中の「投手・大谷」の復活には否定的な姿勢だった。

「投手として投げられる状態になるまで、マイク・ソーシアは(一般的に)6週間かかるといっていたのです。投手はみなスプリングトレーニングを行い、ブルペンでも投球練習を行います。彼は完全に投手としてシャットダウンしていました。我々の現在地も鑑みて、今季、彼は投げるべきなのか。エンゼルスは(今季復活に)すべてをかけるのか? 私はそう思いません」

 6月6日(同7日)の故障発覚後、再検査を受けて投球再開にゴーサインが出た7月19日(同20日)まで投球練習を控えてきた大谷。9月にマウンドに立てる可能性はあるが、プレーオフ争いが厳しい現状で、大谷の投手復帰を急がせる意味はあるのか、という分析だ。

 モタ氏はさらに「しかし、少なくとも彼が前進していることがわかったことはいいことです。彼が外野で投球練習を行いましたが、ファンもカメラも波ができていました。いい感じで投げていましたね」と語っていた。

 司会者は「ショウヘイ・オオタニが投球再開をしたことは、チームメートとファンを高揚させるものです」と白熱した議論を一旦締めくくっていたが、ファン待望の二刀流復活は現地でも大きな議論を呼んでいる。

(Full-Count編集部)

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