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プロ契約は16人超…ベネズエラの名門エスコバー家の“長”が語る野球愛

メジャーでは2世選手や3世選手の存在は珍しくない。選手の絶対数が日本より多いこともあるが、野球選手の父が子供を球場に連れてくることは日常茶飯事。幼い頃からクラブハウスの中で過ごし、試合の前後にグラウンドでキャッチボールに興じる子供たちは、自然と父の背中を追いかけるのだろう。

エスコバーファミリーで結成されたソフトボールチーム「ロス・プリモス(従兄弟たち)」【写真提供:ホセ・エスコバー氏】
エスコバーファミリーで結成されたソフトボールチーム「ロス・プリモス(従兄弟たち)」【写真提供:ホセ・エスコバー氏】

ケルビン、アルシデスに加え、アクーニャJr.もメンバー

 ホセ氏のメジャーデビューをきっかけに、エスコバー家から次々とメジャーリーガーが誕生することに。まずは、甥のケルビン・エスコバー。ブルージェイズやエンゼルスで活躍した先発右腕でメジャー101勝を誇る。続いて、2015年にロイヤルズで世界一に輝いた遊撃手アルシデス・エスコバー、さらに今季途中までエンゼルスに在籍した投手ビンセンテ・カンポスも甥だ。息子のエドウィンはメジャーで通算27試合投げた後、戦いの場を日本に移したが、もう1人の息子のエルビスはパイレーツ傘下マイナーでメジャー昇格を目指す23歳左腕だ。「エルビスは外野手だったが、打撃がいまいちで今年からコンバートされたんだ。それでも時速94、95マイル(約151~153キロ)で投げるんだよ」と語る顔は誇らしげだ。

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 これだけでも豪華な面々だが、今年デビューしたもう1人の選手がすごい。ブレーブスの左翼手、弱冠20歳のロナルド・アクーニャJr.だ。アクーニャの父がホセ氏の甥で「少し前まではアクーニャ家も本名にエスコバーの名字を入れていたんだが、いつの間にかなくなっていたなぁ」とホセ氏は笑う。

 これまで16人以上がMLB球団とプロ契約を結んだというファミリーの絆は強い。毎年12月になると、前述した全メジャー選手を中心としたエスコバー・ファミリーの男性陣が集まり、ソフトボールチームを結成。その名も「ロス・プリモス(従兄弟たち)」というチーム名で、「30人以上集まるんだ。エスコバー帝国だよ」と揃いのユニホームを身にまとった集合写真の取り出した。遠縁にあたるカージナルスの一塁手ホセ・マルティネスも弟や父らとチームを組むなど、合計4チームほどで大会が行われるという。

「子供の頃から、朝、昼、晩とずっと野球をやってきた。エスコバー家にとって野球こそ人生なんだ。オフぐらい休んだら?なんて言われるけど、野球をしていないと暇でしょうがいない(笑)。だから、日本でも必ず球場に試合を見に行ったよ。

 日本の野球は面白いね。私は大好きだ。メジャーとは違った面白さがある。ロッテの井口監督がホワイトソックスでプレーしていたことは覚えているよ。いい内野手だった。今のNPBだったら、筒香(DeNA)、山田(ヤクルト)、坂本(巨人)、丸(広島)あたりがメジャーに行ったら面白そうだね。いい才能を持った選手はたくさんいるよ」

 今季は再来日する予定はないが、エドウィンが来季も日本でプレーすることになれば、また必ず訪れたいと話す。ファミリーに伝えていることは、ただ1つ。「どこで野球をするにしても、責任を持ったプレーを見せるために、準備だけは怠らないように」。日本でメジャーでベネズエラで、エスコバー・ファミリーの教えは広がりを見せている。

(Full-Count編集部)

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