ホークスが育成ルーキー大竹耕太郎を支配下登録 「1つ目の目標がクリアできた」
ウエスタン・リーグで8勝負けなし、防御率1.87の好成績
ソフトバンクは29日、育成選手だったルーキーの大竹耕太郎投手を支配下登録することを発表した。背番号は「10」。大竹は同日、ヤフオクドーム内の会見場で会見を行い、「まず今年中の支配下を目標に取り組んできた。1つ目の目標がクリアできて嬉しく思います。実際は驚きの方が大きかった。1軍での活躍を期待されての支配下なので、自覚を持って取り組まないといけない」と意気込みを語った。
地元九州・熊本出身の大竹。済々黌高校から早稲田大学を経て、2017年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団した。ストレートの球速は140キロ前後と決して速くはないものの、多彩な変化球と精密なコントロールを武器に、ルーキーイヤーからウエスタン・リーグで活躍。ここまで22試合に投げて8勝負けなし、1セーブ、防御率1.87をマークしていた。
ソフトバンクは今季、投手陣に故障者が続出している。和田は開幕前に左肩違和感を発症し、現在もリハビリ中。サファテ、岩嵜は手術を受けて、こちらも現在はリハビリ中だ。東浜は右肩関節機能不全のために復帰へ向けてファームで調整を進めている。28日には中田がウイルス性胃腸炎で登録を抹消され、先発予定だった29日の楽天戦での登板を回避。無期限2軍調整となっていた武田が急遽、先発することになった。
大竹は1日の西武戦(メットライフD)での先発デビューが濃厚だ。当初は東浜、そして新助っ人のアリエル・ミランダが西武戦での先発候補として挙がっていたが、ともに前回の2軍戦登板で不安を残したため、1軍昇格は延期に。そのため西武戦の先発が決まっておらず、大竹が支配下登録即初先発を果たすこと可能性が高い。早稲田大学時代はスポーツ科学部に在籍していた大竹。同学部のキャンパスはメットライフドームのある埼玉・所沢市にあり、馴染みのある地でデビューを飾ることとなりそうだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)