「左から右に走る156キロ」!? 防御率1.82のデグロムが投じた1球がすごい
防御率1点台も“借金1“の不運すぎる右腕、空振り三振を奪った直球に注目
メッツのジェイコブ・デグロム投手が28日(日本時間29日)の敵地パイレーツ戦で7回8安打3失点5奪三振と力投したものの、打線の援護がなく6敗目(5勝)を喫した。防御率は1.82とメジャートップながら、“借金1”と不運なシーズンを送る右腕。だが、この試合で空振り三振を奪った97マイル(約156キロ)のシュート回転する直球に注目が集まっており、球団公式ツイッターも「えげつない」との言葉を添えて動画を紹介している。
デグロムが圧巻の1球を投じたのは初回。1死一塁の場面で左打者のポランコを2球で追い込むと、外角高めへの速球を投じた。MLB公式サイトでフォーシーム(直球)と判定された1球は、内角からシュート回転しながら外角高めへ。ポランコのバットはボールの下を通過し、ファウルチップで空振り三振となった。
メッツはこの1球を動画で紹介し、「左から右に走る97マイル。ただえげつない、デグロム」との文言を添えた。すると、ファンからは「サイ・ヤング賞」と投手最高の栄誉を望む声に加えて、デグロムを援護できない打線に対する不満の声が相次いだ。
「メッツはどうしたんだ? なぜデグロムを援護できないんだ?」
「デグロムを援護してあげないと!」
「えげつないのは、彼が登板する時に打てない打線」
「メッツはデグロムがいてラッキーだ」
「打線がまた死んでいる」
7月末のトレード期限を前にデグロムの去就は注目されており、「デグロムをトレードして、自由にさせてあげてくれ!」「もし僕がこの男なら、トレードを申し出るね」といった声もあった。
デグロムはこの試合、6回にモランにタイムリーを浴びて先制点を奪われると、7回には4安打を浴びてさらに2点を失い、マウンドを降りた。救援陣も失点を重ね、打線は1点も奪えず0-5で敗戦。圧巻のボールを投じながら、まさに今季を象徴する登板となってしまった。