PO進出チャンスのマリナーズ GMがイチローに望んだ重要な役割、その成果
イチローがディポトGMから期待されていたこと
記事によると、ルブランの球威が落ちているというデータをマリナーズの投手コーチが手に入れ、生体力学の専門家が「ブルペンで彼のストライドを研究した」という。その結果として、ストライドが理想よりも短いとルブラン自身が知ったことを紹介。ビデオで比較すると「プレートを踏み込む時に後ろの脚を使っていないとすぐに分かった」というのだ。
「彼はそれに取り組み、マリナーズのメンタルコーチ(デリン・マクマインズ)に定期的に会い、コーチ陣のアドバイスに従い、もっとカットボールを投げ、もっと左打者の内角に投げるようにした」
これは見事に結果につながり、マリナーズの戦力もアップした。そして、特集ではさらに「ディポトが雇ったのはコミュニケーションの専門家だけではない。マルティネスやイチローのようなマリナーズのレジェンドもそうである」とも指摘。イチローが果たしている役割にもついても詳しく伝えている。
「イチローは今季初めにマリナーズに戻ってきて短期間プレーした後、特別補佐としてチームに残っている。ディポトがイチローに送った指示はレズリー・マニング(専門能力開発コーディネーター)に向けられたものと同じである。自分が一番得意なことをすること。それが打撃練習を続けることでも、打者を指導することでも、たくさんのストレッチとワークアウトのルーティーンを続けることでもである。ディポトはイチローがマリナーズの選手たちに彼の試合に向けての準備を見せることを望んだ」
イチローは最高の“お手本“として、チームに大きな影響を与えているというのだ。まさに同GMが期待した通りの結果になっている。記事によると、イチロー自身は、メジャータイ記録のシーズン116勝を挙げた2001年よりもチームの雰囲気がいいと話しているという。
このチャンスを逃すわけにはいかない。グラウンド外からチームを変えたマリナーズが、久々に10月まで戦いを続けようとしている。
(Full-Count編集部)