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「すごく近くなっている」メジャーへの距離 ヤンキース6年目、加藤豪将の今

ヤンキースが米在住の日本人高校生内野手をドラフト2巡目で指名――。2013年6月、驚きのニュースが日本に届いた。名門球団への入団が決まったのは加藤豪将。日本ではほとんど名前を知られていなかったが、実はMLB球団のスカウトの間ではドラフト上位候補として注目を浴びる存在だった。あれから5年。23歳になった若者は、27度の世界一を誇るヤンキースでのメジャーデビューを目指して、確実にステップアップしている。

「夢は『ヤンキースタジアムのセカンドにいる自分』。それしか考えていない」

 このトーレスとは一緒にプレーした経験はないものの、現在のヤンキースを主力として支える選手たちとは、マイナーリーグで一緒に汗を流してきた。

「ジャッジ、バード、セベリーノ、サンチェスとプレーしたことがありますが、そういう選手がメジャーのレベルで活躍している。自分も同じことやりたいなと思います」

 昨季のリーグ本塁打王&新人王のアーロン・ジャッジ、一塁手のレギュラーで主軸を任されるグレッグ・バード、今季サイ・ヤング賞獲得も期待されるエース右腕のルイス・セベリーノ、そして、正捕手でありながら4番を打つことも多いゲーリー・サンチェス。まさに、現在のヤンキースを牽引する若きスターたちだ。

 特に、昨年スーパースターとしての地位を確立したジャッジは同じ2013年入団。ドラフトではジャッジが1巡目、加藤が2巡目だった。もっとも、かたや大卒、かたや高卒と年齢は離れており、水を開けられたという見方は正しくない。2Aでは同世代の選手も多いものの、現在のロースターの平均年齢は24.5歳で、加藤はまだ若い部類に入る。これからの選手ということだ。

 今年のスプリングトレーニングでは、初めてメジャーのオープン戦に呼ばれ、ベンチ入りも経験した。これも期待の表れと言える。

「スタンドで見るのとは全然違いました。フィールドで違うのがよく分かりました。やっぱり野球のレベルが上がるほどスピードが変わるというのが。走るスピードだったり、投げるスピードだったり、メジャーの選手は速いんですけど、しっかりゆっくりとプレーできるというのがよく分かって。その中でもみんな落ち着いてにプレーしていました」

 最高レベルのプレーを“肌”で感じて、得るものは多かったようだ。

 あと2つのステップ。メジャーに昇格するために必要なものは何なのだろうか。加藤は「(課題は)本当にすべてなんですけど……」と言いつつ「一番難しいのはメンタルだと思います」と自己分析する。

「野球のスキル的には本当にもう少しだけなんですけど、やっぱりどんどん上がっていくとチームメートでも分かるんですけど、メンタルの強さが全然違うので。それは1つの課題です」

 今季、衝撃的なデビューを果たした同い年の大谷ら、日本で圧倒的な成績を残して海を渡った多くの日本人投手が、現在米国で奮闘している。全く違う道を歩んで地道に這い上がってきた加藤がメジャーデビューを果たし、対戦が実現すれば、間違いなく注目を浴びることになるだろう。だが、まずはその舞台に辿りこと。加藤はそれしか考えてない。

「やっぱりメジャーに行くのが自分の目標。本当にどのピッチャーと対戦したいとかじゃなくて、夢は『ヤンキースタジアムのセカンドにいる自分』。それしか考えていないです」

 ドラフト指名からメジャーへの道を切り拓く日本人野手。“パイオニア”として、加藤は確実に歩みを進めている。

(Full-Count編集部)

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