今季限りの現役引退を示唆した村田修一の足跡 “松坂世代”で光り輝く打撃成績

安打数、本塁打数でも世代を代表

 村田は、いわゆる“松坂世代”の打者では傑出した存在だ。

○松坂世代の安打数5傑(外国人選手除く)※はNPB現役

村田修一 1865安打(東福岡-日大/横浜-巨人)
東出輝裕 1366安打(敦賀気比/広島)
小谷野栄一 1260安打(創価-創価大/日本ハム-オリックス)※
梵英心 990安打(三次-駒大-日産/広島/エイジェック)
森本稀哲 904安打(帝京/日ハム-横浜-西武)

○本塁打数5傑

村田修一 360本(東福岡-日大/横浜-巨人/栃木)
梵英心 74本(三次-駒大-日産/広島/エイジェック)
小谷野栄一 71本(創価-創価大/日本ハム-オリックス)※
古木克明 58本(豊田大谷/横浜-オリックス)
小池正晃 55本(横浜/中日-DeNA)

 投手では現中日の松坂大輔が112勝(MLB56勝)、巨人の杉内俊哉が142勝、ソフトバンクの和田毅が126勝(MLB5勝)、また阪神の藤川球児が224セーブ(MLB2セーブ)を記録しているが、村田修一も含め、名球会の基準となる日米通算2000本安打、200勝、250セーブには届きそうにない。

 一世を風靡した松坂世代も38歳。多くの選手が球史を飾ってきたが、名球界入りする選手が出なかったのは意外ではある。

 村田修一は今季終了まで栃木ゴールデンブレーブスでプレーすると表明した。若い選手は、大選手・村田のプレーを目に焼き付けてほしい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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