過去10年のデータを見ると…ハムとオリ有利!? 投手陣安定の球団がパを制す
オリックスはチーム打率ワースト、救援投手陣が上々の働きも…
一方のオリックスはチーム打率がリーグワーストの.240だが、チーム防御率はリーグ2位の3.68。日本ハムと同じように救援陣の安定感が光り、リードした試合を一つずつものにしてきた。
春先は黒木優太投手、近藤大亮投手がセットアッパーを務めていたが、打ち込まれる場面もあり、吉田一将投手、山本由伸投手が守護神・増井浩俊投手につなぐセットアッパーを担当するようになった。しかし、ここに来て2人とも疲労が見え始めて登録抹消。日本ハムからFAでオリックスに入団した増井も失点が増えてきた。
近藤、比嘉幹貴投手といったリリーフが控えているが、日本ハムのように休ませながら勝ちパターンの投手を起用ということがなかなかできていない印象。今後は夏場に向けての登板過多が課題となるか。
救援陣を休ませるためにも、開幕から81試合連続無完投だった先発陣の奮起が求められる。アンドリュー・アルバース投手、金子千尋投手、西勇輝投手、ブランドン・ディクソン投手など、力のある先発陣は多い。救援陣に頼らず、1人で投げ切れる試合が増えれば、まだまだ上位争いに食い込む力はありそうだ。
過去10年のリーグ優勝チームを見ても、チーム防御率上位の球団がリーグを制している。このデータを参考にするならば、現状では投手陣が安定している日本ハム、疲れの見え始めているオリックスにも上位進出のチャンスが十分ありそうだ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)