「39歳にできるはずない」!? 名三塁手ベルトレ、また素手捕球→“鬼送球”の美技
苦しい体勢から一塁へ矢のような送球「将来の殿堂入り選手が驚くべきプレー」
レンジャーズの大ベテラン、エイドリアン・ベルトレ内野手が2日(日本時間3日)の本拠地オリオールズ戦で「39歳にできるはずのない」美技を見せた。前進してゴロを素手でつかみ、苦しい体勢から一塁へ矢のような送球。名三塁手のベルトレらしさが詰まったプレーを地元メディアは絶賛しており、MLB公式ツイッターも動画を公開している。
レンジャーズの2点リードで迎えた2回。無死一塁でオリオールズのピーターソンがセーフティバントを試みた。小フライとなったものの、ボールは三塁線で弾む。すると、ベルトレは猛然とダッシュ。ボールを素手で掴みあげ、ほぼ横投げで一塁へ送球した。
厳しい体勢から投げられたとは思えないボールは、あっという間に一塁手のプロファーのグラブに収まる。ピーターソンはギリギリでアウト。ベルトレのトレードマークとも言えるベアハンドでの美技に本拠地は大きく沸いた。
本拠地のテレビ局「FOXスポーツ・サウスウエスト」では、実況が「ベルトレが素手キャッチからの送球です! このプレーを成功させたのは今週で3度目でしょうか。改めてですが、なんというナイスプレーでしょう! もうすぐ殿堂入りする、39歳の選手です!」と大興奮。すると、解説者は「通常であれば39歳の選手にこのプレーはできるはずもないのですが。彼がキャリアで見せてきたトレードマークとも呼べるプレーですね」と絶賛した。
一方、敵地ボルティモア向けに試合を中継していた「MASNスポーツ」でも実況が「ベルトレがバランスを崩しながらの送球です。アウトにしました! 将来の殿堂入り選手が驚くべきプレーをしました!」と伝えると、解説者が「見てください! 彼は(素手で)打球を取った上に、完璧な送球をしました。なぜなら彼は5度ゴールドグラブ賞を獲得しているからです。年齢は関係ないのです」と唸っていた。
すでに通算3000安打を達成し、守備の名手としても知られるベルトレ。今季限りで現役を引退しても将来の米国野球殿堂入りは確実だが、まだまだ衰えは見えない。この日は打撃でも5打数2安打の活躍で17-8での勝利に貢献した。