大谷翔平の盗塁に指揮官「大きな走塁だった」 圧巻のスピードに注目集まる
大谷の盗塁→勝ち越し生還から一挙4得点、ソーシア監督も「大きな走塁だった」
3日(日本時間4日)の敵地インディアンス戦に「3番・DH」で3試合ぶりに先発出場したエンゼルスの大谷翔平投手は、初の“マルチ弾”を含む5打数4安打3打点3得点の大暴れを見せた。この試合では、規格外のパワーのみならず快足ぶりでも魅せ、7-4での勝利に大きく貢献。そのスピードがあらためて話題となっている。
3-3の同点で迎えた8回1死走者なしの場面だった。すでに2本塁打を放っていた大谷を迎えると、インディアンスは左腕ペレスをワンポイントで投入した。今季、左腕に対しては数字が良くない大谷だが、シンカーをレフト前につまりながらも運ぶヒット。今季2度目の猛打賞を記録した。
そして、続くプホルスの打席の初球で完璧なスタートを切る。圧巻の加速で今季3盗塁目も成功させた。その後、三塁に進むと、フレッチャーのタイムリーで勝ち越しのホームを踏んだ大谷。エンゼルス打線は火がつき、この回一挙4点を奪って試合を決めた。
エンゼルス公式サイトによると、マイク・ソーシア監督はこの盗塁について試合後に「ショウヘイはアグレッシブだった。大きな走塁だった。明らかに、ビッグイニングのお膳立てとなった」と絶賛したという。まさに試合のキーポイントになったプレー。MLB公式サイトのデータ解析システム「スタットキャスト」の専門記者デビッド・アドラー氏は、自身のツイッターで大谷の圧巻のスピードについて速報している。
「ショウヘイ・オオタニは8回に二盗に成功し、勝ち越し点のスコアリングポジションに進んだ。スタットキャストの計測によると、彼のスプリントスピードは秒速28.7フィート(約8.75メートル)。ちなみに、MLBの平均スピードはわずか秒速27フィート(約8.23メートル)」
力みは見られず、余裕のスライディングで二盗を成功させた大谷。だが、約27.4メートルの塁間を駆け抜けた韋駄天ぶりは特筆すべきものだった。この試合では、クレビンジャーに二ゴロに打ち取られた場面でも、正面への平凡な当たりだったにもかかわらず、タイミングはギリギリと圧巻のスピードを見せていた。大谷はパワーのみならず、持ち前のスピードでも強豪相手の勝利に大きく貢献した。