万波らタレント揃う横浜、大谷母校の花巻東、興南ら登場、“創創対決”も…第5日みどころ

大会4日目はプロ注目選手&好カードが出揃う
大会4日目はプロ注目選手&好カードが出揃う

創志学園と創成館の第3試合は屈指の好カード

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会は9日、5日目を迎え、1回戦4試合が行われる。第1試合では投打に逸材が顔をそろえる横浜(南神奈川)が登場。第3試合の創志学園(岡山)と創成館(長崎)の”創・創対決”も、プロ注目の選手が両校にいる一戦となる。レジェンド始球式は、岡山東商で1965年春の第37回選抜大会に優勝、プロ野球大洋(現DeNA)でも「カミソリシュート」を武器に活躍した平松政次氏が登板する。

〇横浜(南神奈川)‐愛産大三河(東愛知)8時
 激戦区で3連覇を達成した横浜は、南神奈川大会全6試合で2桁安打と打線が好調だ。エースナンバー1の左腕・板川は制球力で勝負し、2年生左腕の及川は140キロ台後半を常時出せるプロ注目の速球派。右サイドの黒須、さらには中心打者でもある万波も地方大会で力のある速球を投げ込んだ。万波は一時ベンチ入りメンバーからも外される屈辱から立ち直り、南神奈川大会では2本塁打を含む12打点と爆発。タレント揃いのメンバーが、初戦どのような戦いを見せるか。愛産大三河は、エースで主将の松原が東愛知大会5試合、37回を投げ自責点2。防御率0.49と安定しているだけに、右腕がどこまで横浜打線を抑え込めるかが鍵となりそうだ。

〇花巻東(岩手)‐下関国際(山口)10時30分
 花巻東は岩手大会準々決勝の福岡戦で0-3から逆転、決勝の盛岡大付戦も9回に1点ビハインドをひっくり返した。OBの西武・菊池雄星やエンゼルス・大谷翔平といった超高校級選手はいないが、決してあきらめない精神力が強みだ。3季連続出場の下関国際はエースで4番の鶴田が中心。山口大会決勝で初回に勝負を決める3ランを放つなど、大黒柱らしい活躍を見せた。昨年は初戦敗退だっただけに”野球版スクール・ウォーズ”と呼ばれる熱血漢の坂原監督に甲子園1勝をプレゼントしたい。

〇創志学園(岡山)‐創成館(長崎)13時
 ともに「創」の字がつく学校同士の対戦は屈指の好カード。創志学園はプロ注目の2年生エース西、岡山大会5試合連続本塁打の4番金山と投打の中心が強力。対する創成館はプロ注目の速球派左腕川原を軸に、右腕の伊藤、戸田、左腕の七俵と力のある投手を揃える。選抜大会では準々決勝で智弁和歌山と10-11、昨年神宮大会では大阪桐蔭を破るなど、優勝候補の強豪相手でも互角に戦える力を持っている。

〇興南(沖縄)‐土浦日大(茨城)15時30分
 興南の注目は、最速140キロ超の2年生左腕・宮城。もともと球威のあるストレートを持つ上に、コーナーをついて打たせて取るクレバーさも加わって安定感を増した。エースナンバーの左腕・藤木、右の當山と投手陣はタレント豊富。沖縄大会6試合で1失策と守備も堅い。対する土浦日大はチーム打率.388の強力打線が武器。茨城大会6試合すべて2桁安打、準々決勝では選抜大会にも出場した明秀日立に16安打を浴びせる猛打を見せつけた。興南の投手陣を打ち崩し、自分たちのペースで試合を進められるか。

(Full-Count編集部)

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