侍U-15代表、初の世界一へ白星発進 豪州に快勝、清水隆行監督「選手に感謝」
先制打の池田は「まだまだ始まったばかり」、トラブルも乗り越えての勝利に
清水隆行監督は「緊張感は当然あったと思うが、先制点が大きかったし、犠打、走塁もしっかりやってくれた。投手も全員でいい試合をしてくれた。粘り強く戦ってくれた選手に感謝しています」と、初戦白星に安堵の表情。明日11日(日本時間12日)はオランダ戦で「(初戦の勝利は)当然大きい。独特の緊張感の中でスタートしたが、明日以降はまた違った精神状態で入れると思う。全員で1点を取って、1点を守ってという形で試合に入っていきたい」と話した。
主将で先制打を放った池田は「投手の畔柳に何とか楽になってほしいと思っていた。とにかく先制点が欲しい場面だったので、1本出せてよかった。国際大会になると外のストライクゾーンが結構広くなるので、(日本では)ボール球でも(海外では)ストライクと言われる。だから外を狙い撃ちのような感じで打ちました」と笑顔。「僕たちも相手のことは知らないが、相手も僕たちのことは知らないと思うので、自分たちの野球をしっかり見せていこうと思っていた」といい「まずは1勝できて嬉しい。ただ、まだまだ始まったばかり。強い相手が続くので、気を抜かず、きっちり一戦必勝で頑張りたい」と、気を引き締めた。
トラブルを乗り越えての勝利でもあった。チームは時差ぼけ対策や現地の環境に慣れるため、どの出場国よりも早く6日(同7日)にパナマ入りしたが、アメリカからパナマに向かう便でロストバゲージに遭い、ヘルメットとトレーナーのマッサージ用ベッドが現地に届いたのは試合前日の練習中。それまで選手たちは走塁コーチ用のヘルメットで打撃練習を行うなど、不便な中での準備を強いられたが、慣れない環境にも文句を言わず、一致団結して勝利をもぎ取った。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)