龍谷大平安が通算100勝、報徳学園・小園が3二塁打、愛工大名電は10点完封

第7日目各試合で熱戦が繰り広げられた
第7日目各試合で熱戦が繰り広げられた

八戸学院光星は延長10回の熱闘を制す

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第7日は4試合が行われた。第1試合では龍谷大平安(京都)が鳥取城北(鳥取)に3-2でサヨナラ勝ちし、史上2校目の甲子園通算100勝を飾った。第2試合は八戸学院光星(青森)が初出場の明石商(西兵庫)を延長10回の末に9-8で撃破。第3試合はプロ注目の小園擁する報徳学園(東兵庫)が聖光学院(福島)と接戦を演じたが3-2で勝利した。第4試合は初出場の白山(三重)が5年ぶり12度目の常連校・愛工大名電(西愛知)に0-10と完封された。

○龍谷大平安(京都)3X-2鳥取城北(鳥取)

 龍谷大平安は初回、3番・松本のライト前タイムリーで1点を先制。4回にはエース小寺がセンターへタイムリーを運び、2点目を加えた。小寺は初回から5回2死まで打者13人を連続凡退とする快投を披露。だが、8回に2失点し、同点に追いつかれてしまう。9回裏、2死から四球で出塁した水谷が、二盗、三盗に成功して2死三塁に。ここで安井がレフト前にサヨナラ打を放ち、劇的勝利で中京大中京に続く史上2校目の甲子園通算100勝目を飾った。

○八戸学院光星(青森)9-8明石商(西兵庫)

 乱打戦となったこの試合は、序盤に八戸学院光星が猛攻を仕掛け、4回表を終えて7-1と6点リードしていた。だが、4回裏に明石商は福谷のタイムリー、田渕の2点タイムリーなどで4点を返し、2点差まで詰め寄った。八戸学院光星は5回に東のソロ弾で1点を加えたが、明石商がまた反撃。7回裏に1死二、三塁のチャンスで植本、植田のタイムリー、さらに山本のスクイズで同点に追いついた。試合は延長戦に突入。10回表に2死一、二塁の好機を作った八戸学院光星は、中村がレフトへ放った打球を左翼手が落とす間に二塁走者が決勝ホームを踏み、熱戦にピリオドを打った。

○報徳学園(東兵庫)3-2聖光学院(福島)

 プロ注目の小園が大会タイ記録となる二塁打3本と躍動した報徳学園が接戦を制した。報徳学園は初回、3回、8回に先頭・小園が二塁打で出塁、続く村田が犠打で送り、3番・長尾が返すパターンで3点を挙げた。報徳学園の左腕・渡辺、右腕・木村の継投リレーに、聖光学院は2点を返したが一歩及ばず。報徳学園が3回戦進出を決めた。

○愛工大名電(西愛知)10-0白山(三重)

 三重大会をノーシードで勝ち上がり、甲子園初出場を決めた白山だが、甲子園の常連・愛工大名電の前に“下克上”は叶わなかった。スローガンに「超攻撃野球」を掲げる愛工大名電は、初回に1番・柳本が出塁すると、相手投手の失策もあり、無死三塁の絶好機。2番・西脇の中堅へのタイムリーで先制すると、この回に3点を加えた。5回にも後藤と堀内のタイムリーなどで4点を加えると、6回と8回にも加点。2桁得点の完封勝利で1988年以来、30年ぶりに夏の甲子園で勝利を飾った。

(Full-Count編集部)

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